音楽が届く

<音楽が届く>
バッハやモーツァルトを聴いていると
なぜこの世に音楽があるのかを思う
ピアノやチェロが私のためにこの世を整えてくれる
それが悲しいこともある
それが嬉しいこともある
これからどこに行こうと思うこともある
 
音楽家はどこから音楽をもらってくるのだろう
この世にある音を組み合わせるだけなのに
それが音楽家の発明であるはずはない
音楽はすべて懐かしいのだから
 
音楽はどこまで響くのだろう
聞くのは人間だけだろうか
庭の木々も地中の虫もきっと聞いている
新しい風、鳥の声として
地を這うもの 空を飛ぶもの 地上を駆けるものをつないでいく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?