SANMONJI KEI/三文字

ゼロから始める建築生活。 京都芸術大学在籍中

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最近の記事

おみくじで「大器晩成」と出た夜、母は『えらい遅い大器やなぁ』と笑った。

20代前後の話である。 どうしてそのような話になったかはもう覚えていない。 僕は年賀の花園神社に友人と夜の初詣に向かい、おみくじをひいた。 正確な文面は覚えていないが、神様からのメッセージは非常にClearだった。 『あなたは、大器晩成。あせらず努めなさい』  今思えば、当たり障りのない、誰にでも通用する言葉だったと思う。 その頃の僕といえば、ふらふらとフリーターで生きており、どうやってこの先進んでいこうか悩みながら生きていた頃だった。  ドンピシャの言葉だった。  

    • 『諏訪市博物館で必ずやるべきたった1つのこと』 ー 魂の語り部 ー

      上諏訪駅近くでレンタカーを借りる。最近はほぼタイムズカーシェアを利用している。不意に、「車で移動したいな」と思った時にすぐ借りることができるからだ。予定を決めずに動くことが多い私にとって、非常に便利な存在である。 藤森照信さんの「そらとぶ茶室」がこの諏訪にあることをGoogle Mapを眺めながら初めて知る。やっぱりちゃんと調べて動くのが良いのだろうが、これも日頃からフックがあるから引っかかるのだと自分に言い訳しながら、急いで予定を組んでいく。 藤森照信の「そらとぶ茶室」

      • 『情熱に突き動かされた先に、残酷な死があるとしても』

        仰々しいタイトルになってしまった。 毎年6月25日にになると思い出す出来事がある。 19年前に一人の男性が中国籍の男性に殺害された。牛刀で胸を刺され、失血死した。 享年59歳。中国と日本の架け橋となるべく、静岡に日本語学校を1990年設立。 私は彼を直接知るわけではない。ひょんなことからご家族の方と知り合い、親しくさせていただいている。 人種や言語の壁を超えていこう、乗り越えていこうとした情熱と強い意志。その果てに、教え子である学生に「相談したいことがある」と呼び出さ

        • 「もうあなたたちは、Outsider Artistsではない」

          「アール・ブリュット」 人によって意味はまちまちのようだが、正規の美術教育を受けていない人によるアート・芸術、と定義されることが多い。 よく行くお店のオーナーにSさんがいる。気さくな方で、数か月顔を見せなくても、昨日も来ていたかのように普通に接してくれる。コロナ禍では 「仕事にならない」と、店を昼間にあけて将棋大会をしたこともある。 そんな彼は、実は版画を三十数年、黙々と掘り続けている。店に溢れる版画絵は彼の作品だ。ちゃんと聞いたことはないが、クマの木彫り以外、きっと彼

        おみくじで「大器晩成」と出た夜、母は『えらい遅い大器やなぁ』と笑った。

          『UESHIMA MUSEUM』という選択

          6月にOPENしたばかりの植島美術館に行ってきました。 渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校の体育館 元々はブリティッシュ・スクール・イン・東京が入っていた場所を「渋谷教育学園 植島タワー」にリノベーションがなされ、UESHIMA MUSEUMが開館されました。 空間デザインをOKB+tan.設計室+義山建築設計事務所が担当。 <予約方法> HPから予約を取ることが可能です。 翌日以降は予約がすぐ取れる状態でした。 当日についてはHPでお問い合わせされるのが良いかもしれま

          『UESHIMA MUSEUM』という選択

          『世界の成り立ちと建築の始まり』

          はじめまして。三文字といいます。 仰々しいタイトルですが、最初の記事としてこれがふさわしく感じたので、そのままにしました。 なぜ学ぶのか。 なぜ学び続けてしまうのか。 きっとそれぞれの動機や思いや願いがあると思うのです。 それが私にとっては、「世界の成り立ち」への絶え間ない希求ではないか、と声を小さくして囁いてしまうのです。 医学を学び、今も学びつつ、建築をこの4月から学び始めました。 京都芸術大学の通信教育部芸術学部デザイン科建築デザインコースに編入し、2か月が経とう

          『世界の成り立ちと建築の始まり』