見出し画像

『UESHIMA MUSEUM』という選択


正面玄関:JR渋谷駅から徒歩五分


6月にOPENしたばかりの植島美術館に行ってきました。
渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校の体育館

元々はブリティッシュ・スクール・イン・東京が入っていた場所を「渋谷教育学園 植島タワー」にリノベーションがなされ、UESHIMA MUSEUMが開館されました。

空間デザインをOKB+tan.設計室+義山建築設計事務所が担当。

<予約方法>
HPから予約を取ることが可能です。

翌日以降は予約がすぐ取れる状態でした。
当日についてはHPでお問い合わせされるのが良いかもしれません。

手続きをするとQRコードがメールで発行されるので、事前にスクショなどで準備しておくと便利です。
最初はかざしてもなかなか反応してくれなかったのですが、職員の方が出てきてくださり、少し距離をとってかざすとすぐ解錠されました。

QRコードリーダー:事前予約でメールにQRコードが配信されます。

◯名和晃平 NAWA Kohei

『PixCell』シリーズの『Deer 40』が入口で迎えてくれます。鹿をテーマにした作品はもう一つ展示されており、半透明球体の大小さまざまな『Cell』で形作られています。鹿という哺乳動物は多細胞生物ですが、その根源がよりVividに表現された作品だと感じました。実際は10-30ミクロン(1mmの1/100)が可視化されているとも考えられ、生命の有り様の『形状による言語化』と表現しても違和感のない作品。

名和晃平 NAWA Kohei


◯Olfaur Eliasson
『On slow Obliteration, or HOw are you still hungry』

ぜひ実物をみていただきたい作品


時間とともに移りゆく金属製の水滴。あるいはまた膨大な時間の切り取り、反映。
観る者に『佇み』を与えずにはいられない。

『Eye see you』
2006年のインスタレーション作品。作品の一部に自分がなるような、宇宙空間に一人放り出されたような空間、あるいは経験。

既視感のある、どこか懐かしい未来空間。ここが医務室だったのだろうか、おもわずかつての機能を詮索してしまう


By physical or cognitive means (Broken Window Theory 13 May)
Ryan Ganderの作品が堪能できる



◯廊下
 美しい縦コーニスが踊り場にあります。美術館来場者の移動は基本エレベーターですが、廊下の踊り場にも足を運んでいただければと思います。




最後に
 学校と事務所が混在するビルの中にある美術館。美術館を回っている(エレベーターに乗って移動)最中にも、何度も事務所スタッフとすれ違います。こういった美術館は初めてでした。
 美術館の新しいカタチを垣間見た気がします。展示の方式としては、磯崎新さんが提唱された美術館分類では、「第2世代」にあたるのでしょうか、ホワイトキューブに美術品が並んでいます。その存在様式の中にもインスタレーション(自由な空間配置)も含有されており、美術館の今後が楽しみです。

名和晃平 NAWA Kohei/ PixCell-Sharpe's grysbok

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?