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【読書と私】⑦『はりねずみかあさん』:“お母さん”を支える絵本

絵本って、大人も楽しめますよね。むしろ、大人の方にひびくようなものもある。そんな絵本の話です。

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子どもが小さい時には、絵本の読み聞かせはしようと思って、ブッククラブで定期購入をしていました。

・童話館ぶっくくらぶ
・クレヨンハウス 
 こちらのことは、またの機会に書きたいと思います。

・こどものとも社(保育園で購入)
   『 0・1・2』シリーズのものが、話もシンプル
でかつ絵のクオリティも良いもの多く好きでした。年齢が上がったシリーズのものも購入していました。

この『0・1・2』の中で
私のイチオシは

『はりねずみかあさん』


最初、タイトル見た時は、何?ふざけてるの?となぜか一瞬思いました。『ハロー張りネズミ』って漫画を見たことがあったからかも(その漫画もふざけてるわけではないんですけどね)

表紙の絵は(今はとても好き)初見の時はあまり好みでなくて、子ども向けにしては、ちょっと地味、しぶい(ピタリとくる表現がみつからないですが)とさえ思いました。おばあちゃんが持つ手ぬぐいみたいと思ったくらいでした。(個人の感想です)

でもね、中を開いてみると、はりねずみかあさんとりんごのコントラストがとても良くて、そしてお話しが…

絵本なので、話を書くとネタバレそのものになりますが…

はりねずみかあさんが、

こどもがまってる
いそいでかえろう

って りんごを背中にのせてかえっていきます。🍏🍎

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勤務事情もあったのですが、当時、勤務時間こそ長くはないものの育児休暇をとらず、最低限の産後休暇で復職していました。

月1くらいで、会議や勉強会で夜出かける時があって、そんな時は、帰り道に絵本のフレーズが浮かんで、ひとり泣けてくるような気分でした。

さて、そんな気分で帰宅したところで、ドアを開けると、何食わぬ顔で元気に遊んでいたりで、もう寝ていてくれたりと、肩透かしをくうような状況だったり、台所の片付けはしっかりと残っているような惨状が待っていたのですが、がんばってる自分をわかってくれているような絵本があることは支えになりました。

 ◇

自分が小学生の時には、必要なものの連絡を忘れて、母が仕事を抜けて制作に必要な材料を届けてくれたことがあった。
  🚲  🚲  🚲

申し訳ない思いと、届けてくれたフェルトがたっぷりとあって、満足のいくものを作れたのを、
ずっと覚えています。

  ◇

絵本の話に戻って、初めて見た時に奇異に感じた「はりねずみ」も考えてみたら、ハリネズミのジレンマ だったり、ちょっと ひとりよがりな部分もあるかもしれないけど、神経とがらせて頑張る「おかあさん」という存在に似つかわしいものかと今は思います。

いつもは照れ臭くて言えない気持ちを伝えられる
母の日によせて💐


母の日の頃に咲くライラック



白い花もいい





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