見出し画像

自動操縦モードとシングルタスキングと

母親業をやっているとマルチタスクで行動しないと色々と回らず立ち行かなくなることがある。

実際それでターボモードで過ごしていたわけだが、ティーチャートレーニングを履修している最中から、シングルタスキングの効果を体感することとなった。

取り敢えずやってみよう、の精神で気がつく限り一つの活動だけをすることにした。

例えば、買い物をするときには、以前はポッドキャストを聴きながら品物を選び買い物カゴに入れつつ買い物リスト通り変えているかを確認しつつ、だったが、当然、品物の消費期限を見たり、こちらが新鮮だからメニュー変更しようかと考えている時はポッドキャストには集中できていないことになる。

結局、なんだか耳には音が入ってきていたけれど、なんの内容を聞いていたんだっけ?という事になり再聴となることが多々あった。

以来、買い物の行き帰りには聴くが、買い物中は止めて品物選びに意識を向けることにした。
すると効率良く済ませることができ買い出しにかかる時間も十分は短縮された。

帰宅後に、冷蔵庫に収納し消費期限を見ながらカレンダーに献立を書き込む時も、以前はポッドキャストを聴きながらだったが、なにも聴かずにいつ何を料理するのかだけを考えていると、スラスラとコレをアレと組み合わせて作れば食材を無駄にせず食べ切れるとアイデアが湧く。

聴くことと考えることは同時にはできない。どちらかが疎かになる。

それは効率良く物事を遂行することができていないということ。

結局どちらも中途半端になる。
意識を一つのことに向けることはマインドフルネスの大事なことのうちの一つだが、それができていないことになる。

ただ自動操縦ですることと頭を使うことは両立することもある。
例えばアイロンをかけながらポッドキャストを聴くなど。
アイロンをかけるということが自然に手が動く活動である以上、両立は可能。
仮に、初めてアイロンをかけるから火傷しないように、細部もきっちりと当てようとする人がラジオでニュースも聴くとなると、なんのニュースだったかな?ということになるだろう。

なんとなく背後に音楽をかけながら、初めてのレシピを見て料理をすることはできるだろうが、何かのインタビューを聴きながら初めて何かを料理するには、聴き逃す部分はあるだろう。

わかりやすく家事を例えにとって書いてみたけれど、仕事でも同じこと。
誰かと電話で打ち合わせしつつ、そのテーマではない別の事務仕事をすることはどちらも中途半端になる。
それは効率良く仕事をこなしていくことにはならない。
何か重要なことを聞き逃してしまっていることすらある。


最近は医師も、患者の話を聞きつつ内容を電子カルテに書き込むことが普通になってしまったが、そこまでは可能でも、肝心の患者の顔色や表情、仕草などに意識を向けることは、目が画面を見ている以上不可能。


シングルタスキングはものごとを実行する際の効率を上げるだけでなく、時間の短縮にもつながり、成果の質の向上にもなる。


例に挙げた、日常のちょっとしたことから試してみて、是非とも成果を感じてほしい。

(見出し画像は シーズンがもうそろそろ終わってしまいそうな木蓮の花)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?