100倍、身につく国語力 (1)
【悩み相談ベスト5】
私は、これまで50年以上も、多くの子
どもさんに国語や読書の仕方を教えまし
たが、親ごさんからしばしば次のような
ご相談を、受けてきました。
「ウチの子は国語の成績がよくない
のですが、国語力をつけさせる
ために、何かいい方法はないので
しょうか?」
というものですが、親ごさんの多くは、
本を読もうともせず、テスト勉強もしな
い子どもさんの姿を見て、心配になる気
持ちは手に取るようにわかります。
それと並行して、次のような質問も
よく耳にしまたので、みなさんもいく
つか心心当たりがあるかもしれません。
【悩み相談ベスト5】
① 机に長く座って本を読むこと
ができず、すぐ飽きて途中で
放り出してしまう。
② 登場人物の気持ちや、場面の
様子を読み取ることができない。
③ 漢字はきちんと覚えられず、
書くことも苦手だ。
④ 文章を書くのが嫌いで、 作文
はうまく書けない。
⑤ 宿題の期限に間に合わなくて、
いつも提出が遅れがちである。
これを聞くと、確かに親ごさんの悩み
は尽きないのでしょうが、そのようなお
子さんでも、ある学習法で見違えるよう
に国語ができるようになる例を数多く見
てきたので、ここではその方法を、紹介
していくことにしましょう。
その前に、まず国語に対する基本的な
考え方を整理しておきたいと思います。
国語は日本人の心の栄養源!!
国語というのは、日本人にとって精神
を養うための、心の栄養源だということ
になります。それはまるで食べ物が身体
の栄養になるように、言葉は心の栄養と
なるという意味です。ですから、国語と
いうのは、大切に扱われることにより、
はじめて「地頭」(じあたま)に栄養源を
蓄えるようになるわけです。
このように考えれば、子どもさんが
本をあまり読まないとか、テストの点数
が悪いとかいうのは、次元の異なる些細
な現象を問題にしていることに過ぎませ
ん。なぜなら、いくらたくさん本を読み、
テストができたとしても、人間としての
人格が優れていなければ何にもならない
からです。
従って、国語力というのを端的にいえば、
日本人としての人間力を磨くための分野だ
と考えれば、わかりやすいかもしれません。
それは、国語に対する従来の考え方を全
く変えるほどの考え方ですが、何も難しい
ことではないのです。よく国語は、数学や
理科のように学習法がないという人がいま
す。中には国語教師でも、「国語の勉強法
は、特にないので、本をたくさん読めばい
いのではないか」と放言する人がいます。
それは、とんでもないことではないしょう
か。およそ学問の分野で、方法論がないと
は考えられません。
次回からは、まず【悩み相談ベスト5】
にそって、具体的な例をあげながら考えて
いきます。この記事は、毎日配信するよう
にしますので、ぜひご期待ください。
アナミズ (2024.02.12)
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