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100倍、身につく国語力(91)デジタル化篇

❤小~高校生と,母親向けのレッスン

   (1年間で国語力の悩みが解決できる!)

デジタル化編 ③
 
【デジタル化から見た日本語】
(3) 気になる教科書のデジタル化(その1)
 教科書のデジタル化に関して、文科省
はこれまで慎重な態度を示していました。
しかし、数年前の新型コロナウイルスの
感染が拡大したことで、一転してデジル
教科書の本格導入へと方向転換したこと
が、マスコミで報道されています。
 
 実は、2019年度のデジタル教科書の
普及は、公立学校でも十分に及んでいま
せんでした。そこで、文科省では21年度
に約2億円を計上して、全国の約半数の
小中学校でデジタル教科書の実証事業を
実施する計画を開始しました。
 
 具体的には、小学校5~6年と、中学校
1~3年に付属教材を含めて1教科分を
配布して、その影響を調査することになっ
ています。
 
 このような文科省の実施計画は、今後、
本格的にデジタル教科書が導入される
前兆といえます。なぜなら、これまで
この種の事業が途中で中止されたことは
記憶にないからです。
 
 その上、現在は無償配布している紙の
教科書とデジタルを同じ扱いとするには
無理があり、もし受益者(じゅえきしゃ)
負担(ふたん)ということになれば、家計
の財政負担が増すことになります。

 ところで、『読売新聞』 (1/28日付)
の「デジタル教科書 文科省有識者会議・
中間まとめ骨子案要旨」の記事を読むと、
文科省の基本的な考えがよく現れており、
この骨子案(こっしあん)に対して一抹
(いちまつ)の不安が拭い切れません
でした。
 
 なぜなら、「2.デジタル教科書導入
の意義」の<メリットの例>]の箇所を見
ると、「直接画面への書き込みや内容
消去が簡単にできる、ペア学習で対話が
できる、文字の拡大表示ができる持ち運
び通学上の負担が軽減される」などの点
が挙げられています。

 ちなみに、私の孫息子は公立校の小学
6年生なので、このでデジタル教科書の
骨子に基づいて、少し話し合ってみた
ところ、彼は私の予想に反して意外な考
えを示しました。
 
 実はスマホ世代の彼は、デジタル教科
書をすんなり受け入れるとばかり思って
いたからです。彼はコロナ休校中の授業
不足を補充するオンライン授業や、通塾
の補習授業等で、急に視力が低下してし
まって、タブレットの画面を見る際には
眼が痛くなったり、頭痛を起こしたりす
るようになった
のだそうです。

ネットのイラストより転載


 このような身体的なトラブルを見てい
ると、どうしても行政側の一方的な方策
しか見えて来ません。そのせいか、彼は
大好きだったゲームも全くしなくなった
のですから、よほど心身に影響を感じて
いたのかも知れません。とにかく「ボク
は、デジタル教科書なんか、絶対反対だ
からね」と語気を強めて言い放つ始末で
す。
 
 ❤このように、「骨子案のメリット
  は、全部、人の手でやれること
  じゃないの?なんでわざわざ紙
  を使わないでデジタルにするの?
  それにタブレットだって、学校
  から使用条件があれこれ決められ、
  結局複雑で不便なものになるし、
  第一だれがタブレットの経費を
  負担するの?」という調子でした。
 
アナミズ (2024.05.12)

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