十二月二六月
午後十二時四〇分起床。珈琲、ロイズチョコ、三幸製菓のなんか。椅子の骨が気になり過ぎてもうすでにイラついている。こんどクッション買わないといけない。というか椅子だ。腹立つからいまクッションを床に敷いて膝立ちでパソコンに向かっている。
爺さん問題のことはもう考えないし書かない。ってもう考えてるし書いてるよ。「シロクマのことは考えないでください」と言われたグループのほうが、「シロクマのことを考えてください」と言われたグループよりもシロクマのことを考えていたという心理学の実験のことをいま思い出した。「考えないと思ってしまった時点で負け」ってことか。
さいきん脚の血流が悪くなるとシューベルトの「楽興の時 第三番」に合わせて踊っている。らいねんは創作舞踊にもエネルギーを注ぐことになりそうだ。
ハリー・スタック・サリヴァン『個性という幻想』(阿部大樹・編訳 講談社)を読む。
ひじょうに役に立った。これからも読み返すだろう。各論考の前に付された《訳者ノート》はビギナーにとっては助かった。サンキュー。サリヴァンといえば、その日本への積極的な翻訳・紹介者である中井久夫の名を忘れてはいけない。だからかこの二人の著作の「文体」はどこか似ている。中途半端な要約をするよりも、付箋の貼ってある頁からの引用をいくつか並べたほうがよさそうだ。
いまの私は「不安」という概念にとりわけ関心がある。だからサリヴァンの著作とは今後さらに深く付き合っていく必要があるだろう。「爺さん問題」などは存在しない。これは「私の問題」なのだ。
もう昼食とする。四時には入ろう。俺に読まれるのを待っている本がたくさんある。