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世の中には二種類の人間がいる、酒を飲まなくても平気な人と酒を飲まずにはいられない人だ、やんごとなき三角関数、もっと勉強しないといけないよ君たちは、勉強さえしていればあとはなにもしなくてもいい、

七月四日

自分の牢獄の窓硝子に
デッサンをして遊びます。

『月下の一群』(新潮社)

午後十二時二九分。粉末緑茶、カルパス。正午には離床しないとだめですよ。昨日再設定した生活原則にいきなり反するじゃないか。午前九時ごろにまた「早朝覚醒」したんだけど、そこからずるずる中途半端に寝てしまった。明日は正午までにはちゃんと離床するよ約束する。蒸し暑さ半端なかったけど昨夜もエアコンは使わなかった。痩せ我慢なんかしてないもんね。ポイントは四つある。
・ぬるま湯シャワーで体を洗い、最後「水シャワー」を浴びること。
・オナニーはシャワー前に済ますこと。
・窓を少しあけてずっと換気扇とサーキュレーター(あるいは扇風機)をずっと付けておくこと。
・室内では基本半裸かタンクトップ。
地味だけどこれだけで夜の暑さは大抵しのげる。このごろ酒量が増えつつあるんだ。酒なしで夜を過ごせる男なんか俺は信用しない。夏はウイスキーを冷蔵庫で冷やしておくことにした。できればグラスも冷やした方がいい。入浴後、冷水で割ったウイスキーを飲みながら、ときどきその結露したグラスを裸の体に当てると、熱を吸い取ってくれて、気持ちがいい。そういえばきのう午後四時頃、図書館で本を読んでいたら、東京のNHKから来たというそこそこのイケメンに声をかけられて、そこそこ長いインタビュー取材を受けた。「音声マン」と「カメラマン」もいた。あるドキュメント番組の取材で、日本でも珍しい「お喋りOK」なこの図書館に集まる人々に話を聞いて回っているらしい。そのときたまたま読んでいたセクマイ関係の本について調子に乗ってあれこれ要領悪く話したけれど、カメラで撮られると分かっていたら「もっと恥ずかしくない本」を読んでいればよかったとあとで不毛な後悔をした。それにもっとキレイな服を着て行ったのに。放送されるのはいまのところ八月下旬らしいけど、黙っていれば勝手に俺を「異性愛者」扱いしてくる人びとにはもうウンザリだ、とかいったあの「青臭い自分語り」が使われる可能性も無ではないと思うと、気が気でなくなる。NHK番組を通して日本全国に「カミングアウト」するなんてことにはならないよう祈る。そもそも俺は「カミングアウト」という概念が好きじゃない。あとで「お礼」としてチコちゃんボールペンをもらった。「ボーっと生きてんじゃねーよ」ってこと? 生きていてスミマセン。

ただより安いものはない、

もうそろそろ昼食の時間。きのうアオキで買ったネギを炒めて食って、ウンコして、『百年の孤独』を読んで、三時半には図書館だな。さんざめく海王星。きらら、きらら、バカ。アッコにおまかせ。三島の生首。めっぽう性欲の強い大王様。卑怯であることを恥じるな。おい、ニンゲン失格!

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