ご主人と一緒に一からそば打ち!【智頭町民泊インタビュー Vol. 1】
こんにちは。
私たち智頭民泊推進プロジェクトでは、2022年12月に鳥取県智頭町に訪問し、民泊を受け入れているご家庭にお話を伺ってきました!
今回の記事からは、智頭町の民泊の魅力をインタビュー形式で、たっぷりお届けしていきます。
第一回は、「ちづの宿 好慈」の中澤さんご夫婦です!
インタビュー、体験ともに一軒目のご家庭だったので、少し緊張しながらお家に到着。
お家の横にはぬか漬け用だという大根が天日干しされていました。
玄関に向かうと、智頭町のシンボルでもある杉玉を発見。
挨拶をするとすぐにご主人がいらっしゃり、さっそくキッチンのあるお部屋に招き入れていただきました!
まずは、私たちが実際に体験したそば打ちの様子からお届けします。
そば打ち体験
今回作ったのは五割そばです。
そば粉と中力粉が五割ずつのそばで、まとまりやすく作りやすいとのこと。
まず、袋に入れた粉を振ってよく混ぜ、器に広げます。
ここに少しずつ水を入れて生地をまとめていきます。ほんのりそばのいい香りもしてきました。
まとまった生地がこちら。上に向かって空気を抜きながらまとめていくので、先がとがった形になります。
そして、麺棒を使って生地を伸ばします。
四角にしたら、三分の一に折りたたんでいよいよ包丁で切っていきます。
3ミリほどの幅で、力を入れて包丁をまっすぐ落としていくのですが、なかなかコツが必要で難しかったです…!
1分ほど茹でたら…
奥さんに作っていただいたかき揚げとサツマイモの天ぷらも添えて、完成!
少し太めの麺にはなってしまいましたが、初めて自分たちで一から打ったそばはとてもおいしかったです!
弾力があって香ばしく、天ぷらもよく合いあっという間に完食してしまいました。
食べ終わってから、つゆにそばの茹で汁を入れた蕎麦湯もいただきました。体も心もあったまり、余すところなくそばを堪能することができました。
普段の生活の中ではなかなか体験できないそば打ち。
こんな風にご家庭の皆さんと一緒に特別な体験ができるのは、民泊ならではではないでしょうか。
インタビュー
今回はそらが、民泊を始めた経緯や智頭町の魅力はもちろん、印象的だった民泊エピソードまで、ご主人と奥さんにインタビューしました!
Q. どういった経緯で民泊を始めたのですか?
ご主人:15年は経っていると思う。その時に大分県から民泊をやっている人が来て、智頭町でも民泊をやろうかということで講演会を聞いて。それでお試しで始めました。
そら:当時からそば打ち体験をやっていたのですか?
ご主人:当時からやっていたかな。この集落を活性化する取り組みとして、当時は多くの人がそば打ちをしていました。
そら:では、民泊を受け入れたのは役場の後押しが大きかったということですか?
奥さん:最初に民泊受け入れに手を挙げたのは、私たちを含めて、10軒もなかったかもね。
ご主人:以前から、東京都武蔵野市と鳥取県が交換で民泊をし合う企画があったから、それが基盤となってね。
Q. 民泊の魅力とはどのような点だと思いますか?
奥さん:外から来た人の話を聞けることは、魅力ですね。
そら:どこから来る人が多いのですか?
ご主人:やっぱり京阪神は多いです。けど、ニュージーランドやフランス、韓国など海外の人も来ますよ。
奥さん:なかには豚肉が食べれない人もいましたね。
Q. 智頭町の良いところは何だと思いますか?
ご主人:緑豊かで、空気が綺麗なところですね。
そら:私も本当に実感しています。あと、内からだと分からないかもしれませんが、外から来ると、智頭町には優しくて協力的な方ばかりだと思います。
Q. 好慈さんではどのような体験ができますか?
ご主人:そば打ち体験と農業体験です。草木染めも謳っているけど、したことはないですね。今は女房が身体を壊してしまったので、宿泊はせず体験のみを受け入れています。
そら:ちなみに、ご家庭の玄関にあった染物は?
ご主人:あれは藍染ですよ。智頭町を宣伝していくために、民泊家庭の間で広まっているんです。民泊する人が来るときは暖簾をかけようということで。民泊協議会に半額を補助してもらっています。
そら:「ちずぶるー」(※)って聞いたことがあります!
Q. これまで民泊を受け入れてきたなかで、印象的だったエピソードはありますか?
ご主人:少し前ですけど、フランスの女の子がブロンズカラーの天然パーマで、夜にシャンプーしたくないって。
奥さん:そんなことあったかしら?
ご主人:あったじゃないか。寝ている間に髪がボサボサになるから、朝シャンプーさせてくれって。
そら:そんなことがあったんですね!その女の子はおひとりで来たのですか?
ご主人:いや、4人くらいだったかな。
そら:複数人で民泊しに来ることが多いのですか?
ご主人:コロナ前は3〜4人くらいで来ていました。1人のときは、うちに泊まりたくて指名したっていう人ですね。十数人のグループで申し込んで、各民泊家庭に割り振られて、うちに来た人もいます。
そら:好慈さんに何回も来たリピーターはいますか?
ご主人:いますよ。以前、「森のようちえん」(※)の体験に来た人が2回目も来ました。それで、そのまま智頭町に移住してきて住んでいますよ。
そら:たしかに「森のようちえん」を動機に移住する人が多いと聞いたことがあります。
ご主人:涼しい場所だからね。うちに泊まった後に移住してきたのは2組くらいいるかな。
そら:そうなんですね!民泊すると現地で暮らす人と直接話せるから、実際に暮らすイメージが持ちやすいのかもしれません。町全体の雰囲気もわかると思います。
Q. 民泊や智頭町に関心がある人にメッセージをください!
奥さん:あまり飾りのないところですが、いつでもいいので来てください。
そら:ちなみに、どの季節がおすすめですか?
ご主人:雪が解けた、春の芽吹きの頃かな。
そら:私たちが6月に来たときは、一面が緑でした。
ご主人:緑はもう少し初夏のほうが綺麗ですよ。
そら:なるほど。やっぱり秋は紅葉が綺麗ですか?
ご主人:そうですね。紅葉の時期に来てほしかったな。
そら:智頭町の冬は降雪が激しいですよね。けど、横浜は雪が全く降らないから、冬の訪問も面白いかもしれません。
インタビュー後記
中澤さんご夫婦は、職人気質なご主人と、料理上手で優しい奥さんでした。
1軒目の訪問でしたが、お二人が温かく接してくださったおかげで、緊張せずに楽しく体験とインタビューをすることができました。インタビュー後には、ご主人が携わる交流施設「R373やまさと」の案内もしていただきました。本当にありがとうございました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のインタビューもお楽しみに!
※記事の掲載にあたってはご家庭から許可をいただいております。
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