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とある委員会
2022年11月6日 01:38
「サービスですよ」いつものように俺にだけのステージがはじまる。月に1度、満月の夜にしかこの街に訪れることはないが、毎度天女と見紛うほどの、美しく、力強い舞を見せてくれる。「今日も見に来てくれたんですね、晴(はる)」「ああ。今日も綺麗だったよ、葉(よう)」「ふふ、どうもありがとうございます」「言っておくが、お世辞とかではないからな」葉は、わかったわっかたとでもいうかのように、ふふとほほ笑むだけだった