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とある委員会
2022年11月6日 01:41
『サービスだよ』彼女はショーを終えるたび薔薇のような真っ赤な唇でそう呟き、舞台袖の私に身に着けていたものをひとつ渡して舞台から降りていく。彼女は私の勤めるショーハウスが誇るNo.1パフォーマーで、艶やかな黒髪、滑らかな白い肌、深い海のような瞳、美しく弧を描く赤い唇と見目麗しく、しなやかで豊かな体に、さらには歌も踊りも抜群というなんとも現実離れした人物だ。私は、このショーハウスの受付兼雑用と