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#マンホール


怖い映画が苦手だ。
なのに、たまに「これはどうしても見たい!」
と思ってしまう映画がある。

見始めてから、「しもた~(泣)」と後悔したりする。
これまでに怖いシーンを、指の隙間からチラ見して見終わったのは

映像が怖い部門 (のうすず主観による)
「クリーピー 偽りの隣人」・・ 出演 西島秀俊・香川照之 
「キャラクター」・・出演 菅田将暉・Fukase(SEKAI NO OWARI)

心理的怖い部門 (のうすず主観による)
「ゆれる」・・出演 オダギリジョー・香川照之 
「死刑に至る病」・・出演 阿部サダヲ・岡田健史(水上恒司)

どれもこれも、怖くて全編直視はムリだったが、とりあえず最後まで観た。

どの作品も、
普段は心の奥深くにしまい込んで気づかないフリをして生きてる自分自身の本音が、表に出た時の怖さが主題な気がする。

誰の心の中にも、自分しか知らない闇の部分はあるんじゃないだろうか。

それ以外で、個人的に秀逸だと思ったのは
「#マンホール」・・出演 中島裕翔

2022年のNHKの土曜ドラマ「しずかちゃんとパパ」に出ていた中島裕翔さんの役柄(道永圭一役)に心奪われた、にわかファンの私は喜び勇んで観に行った。

が・・。

これがなかなか怖かった。
そや・・。
私は閉所も暗所も高所も苦手なんだった。
見てると自分もマンホールに閉じ込められたように錯覚する。


【ストーリー】
結婚式前夜、酔っぱらったまま帰途についた男
気がついた時には、古いマンホールの中に落ちていた。
しかも重症を負っている。
極限状態の中、スマホを頼りに
あの手この手でそこから脱出しようとするが・・・。

ほぼ、マンホールに落ちた男の一人芝居。
緊迫感漂うシーンは圧巻で、私は体が固まってしまった。
後で冷静に考えると「そこで、そう行動するか?他にあるやろ!」と
ツッコミ所もあるが、観てる時は手に汗握る緊張感。(のうすず主観)

ホラーミステリーなので、徐々に伏線回収されていく。
そして最後は。
私は、やられた。
そうきたか・・・。

面白怖い映画を選ぶなら、この映画がいちばん印象深い。
「いやあ、こんな怖いの、よく一人で観に行ったなあ・・」と
我ながら感心していたら、
夫が
「何言うてんねん。俺も一緒に見たで」
と言う。

へ?
オトン・・・おったかな・・?
記憶が全くない。
自分の中では、ビビりながら一人でこわごわ見た記憶にすり替わっている。
確かに、めちゃくちゃ映画の中に没入してたけどな。

いちばん怖いのは、自分の記憶力低下か。

でも、その時の状況も忘れてしまうほど私にとって
「#マンホール」
面白怖い映画だったということだ。

 


#映画にまつわる思い出


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