見出し画像

技術職にこそ必要だと感じるソフトスキル

こんにちは。TONI&GUY青山店の加藤真介です。

僕が美容師になってから早20年以上…美容業界も社会の流れとともに少しずつ変化してきました。

すべての業界で起きていることだとは思いますが、僕の入社当時の常識は全くと言っていい程通用しません。
そんな中で指導する立場である僕が今もっとも力を入れているのが、ソフトスキルを身につけるまたは向上させるということです。

技術(ハードスキル)を売るのに絶対的に必要なソフトスキル

接客技術とソフトスキルの違い

ソフトスキルの代表的なものといえばやはりコミュニケーション能力ではないでしょうか?
「接客業なんだからコミュニケーション能力は必要なのは当たり前」と思うかもしれませんが、正確にはコミュニケーションの前に接客技術があると思っています。

接客技術はマニュアルや訓練によって身につけるものなので、ソフトスキルのように見えてハードスキルだと僕は考えています。

コミュニケーション能力はその先、相手のことを考える、相手の立場に立つなど目に見えにくい部分です。お客様に対してはニーズをいかにキャッチしてそれに合った提案をできるか、などがコミュニケーション能力を必要とする場面にあたります。

美容室はチーム

お客様とのコミュニケーションはもちろん大切なのですが、美容室はチームなので仲間とのコミュニケーションもとても大切です。

今は様々なタイプの美容室があるので一概には言えませんが、既存のシステムである技術者が入ってきた子を育てて一人前にするという考え方のもとでは美容室はひとつのチームとして皆で連携を取って場をまわします。

そういう全員で一丸となって、という場に感情的な態度をとって相手をコントロールしようという人が一人でもいるとどうなるでしょう?

想像してみてください。
土日営業でパンパンに予約が入っているという大変喜ばしい状況です。しかし上手にまわさないとお客様をお待たせすることになってしまいます。そんな中自分が順調に進行していないからといって感情的に指示を出してくる上司がいたらどうでしょう?

部下は委縮してしまって、判断能力を誤ったりパフォーマンスが下がったりしてしまいます。そうなると他の人へも影響がでてくるので、ますます優先順位を誤るなど、いわゆる「テンパってる」状態になり負のループへ突入です。

そして感情的な人、自分本位な人が多数いたらこのテンパった下の子は色々な人から色々言われることになりチームに貢献したいという気持ちがどんどん無くなってしまいます。

ちょっと前までの話

上記のあまりよろしくない状況は少し前の美容業界では珍しくもない光景だったと思います。僕が美容業界のすべてを知っているわけではないので、推察も含まれますが売上が高い人の発言権が高いというのは割とよく聞く話でした。

『売上至上主義』と僕は呼んでいますが、その考えをベースにすると結局売上が高い人のいいようにしかならないのでスタッフの売上が伸びにくいです。
売上が高い人の能力はもちろん素晴らしいのですが、その売上は周りの助けがあって達成していることを忘れてはいけません。

売上至上主義の中育ってきた人からすると納得いかない部分はあるかもしれませんが、それでもその世代も少しずつ変わらなくてはいけないという意識が生まれていることは感じています。

まずは考え方の共有から

全国の店舗で講習を

ソフトスキルを向上させることはこうした世代間のギャップを埋めることにも繋がると思っています。そのためにはまず共通の認識をもつことが大切です。

ソフトスキルを向上させることのメリットを伝えて、チームを作り学べるシステムを作りました。システム化は店舗ごとに講習を行うことができて、全店舗で共通の認識を持つことが目的です。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
「わかる~」と思うか、「ドキッ」とするか…感想や意見があれば是非聞かせてください。

次回は講習の内容などを載せようと思います。

通知設定をONにすると新着記事のプッシュ通知が届くので、是非ONとフォローしてお待ち頂けたら嬉しいです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?