見出し画像

笑顔を剥がしたい

初対面の人と話す時。
目上の人と話す時。
私は緊張している。

緊張している時、私は大体笑顔になっている。

笑顔の良い面

①場を和ませることができる。
相手の話に対してリアクションをすることで、相手が場に受け入れられていることを実感し、安心して話すことができる。
自分で言うのもなんだけど、実際の私の良いところを初対面の人に聞くと、
「あなたがニコニコしているから話しやすかった」
とかよく言われる。
オンラインだと特に、自分の上半身しか相手に視覚情報として伝えられない。対面なら伝わるはずのなんとなくの雰囲気に頼るわけにもいかず。じゃあ自分の気持ちを伝える方法ってなんだ?場を和ませる方法ってなんだ?ってなると、笑顔はかなり有効だと思う。
実はオンラインでの会話が増えるにつれ、笑顔を意図的に増やしてきた。

②ニコニコしてたら自分も楽しくなってくる。
「楽しい」から笑顔になるんじゃなくて、
笑顔だから楽しい気分になる、って感じ。
人間の脳は騙されやすいから行動を先にしてしまえば感情は後からついてくる、らしい。(どっかで聞いたことある気がする)
最初は緊張しているけど、段々張りぼての笑顔が本物になってくる。

笑顔の悪い面

今回のメインこっち笑笑
最近張りぼて笑顔に疲れてきたのに、はがれにくくなっちゃった。

①笑顔が私の盾になっている。
自分の気の置けない友達に対しては違うんだけど、初対面の人とか目上の人と会う時、「今、私もしかして値踏みされてる?」と思ってしまう瞬間がある。(たぶんこの辺自分の顔とか体型とか学歴へのコンプレックスが若干残っているからだと思う。)
そういう人たちに対して最大の防御なのが「笑顔」。「自分を評価されてそう…」の恐怖であり、「え、待って、今何したら正解?」の混乱であり、「とりあえず切り抜けよう!」の妥協であり。そうやって内心ワタワタしてるのを必死に隠すために、盾である笑顔を張り付けることが多い。

②笑顔が逃げ道になっている。
例えば、自分が何か意見をした、でもあんまり場として受け入れられた感がなかった、とする。その時私が笑顔だったら、「なんちゃってテヘ。また別の意見出しまーす。」で済む可能性なきにしもあらず。一方真顔でやっちまったとしよう。もうね、言い訳する間もなく受け入れられない意見をした自分に責任がドーンってやってくる。
今落ち着いている自分としては、真顔でやっちまう方がいいと思っている。ちゃんと壁にぶつかって、ダメなところを見直して、次につながる意見を出せばいいし、考え続けられるから。笑顔だと、ヘラヘラしてやり過ごすっていう逃げ道を自分で用意してしまうわけだ。そして私は心の弱い人間なので、あっという間に逃げ道へと一目散。

笑顔が自分と場のため、じゃなくて、自分の保身のためだけに使っているような気がしている。それが嫌だ。そういう時は張り付いてる笑顔剥がしたいよね。

良いも悪いもありますが

初対面の人だろうが、目上の人だろうが、数日一緒にいて、段々打ち解けてくると本当に心から笑える。どんな自分であっても受け入れてもらえるなと感じたら、心から笑顔で、もしくは真顔でいられることも多い。笑顔はいい面もあるから、笑顔にはならない!なんてことは絶対ない。けど意見言うときにヘラヘラするのはやめよう。笑顔を逃げ道にするんじゃないよ。


最悪笑顔に疲れたら一人になって真顔で読書しな。私。