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わたしの星

ブラックジャックの「六等星」という話は、とても素晴らしい話で、ひとはひとりひとりが星であって、ここから見たら小さく見える星でも、実は大きく強く輝く星かもしれない、と思わせてくれる話だ。
このテーマは、私が仕事をするうえでも勇気を与えてくれるものだけれど、もうひとつ、とても心が震えるシーンがある。

それが、この話の最後のページ。

秋田書店 文庫本ブラック・ジャック 第1巻 「六等星」より

自分が悪者になってでも、正しい人や能力を在るべきところに導いたブラックジャックに対してピノコが言った言葉。
ここに私は自分の気持ちを重ねて、いつも胸がぎゅっとなる。

私のパートナーは覇王的な存在感があって、人から「強い人」と思われがちだ。
発信力もあるから尊敬もされるし慕われるけど、それを面白く思わない人からは敵対視されるし、その存在感を「圧」と感じる人からは毛嫌いされてしまう。

でも本当は繊細で、いつも自分のことは二の次、人のことばかり気づかってて涙もろい。
なにより、人に対してあきらめない。

私は彼のそういうところがとても好きなんだけど、彼はそういう所を表に出さないので、無用に嫌われてるのを知るといつも「損してるなぁ」と悲しくなる。でも、それが彼の生き方なんだともわかっている。

そんな彼とブラックジャックを重ねてしまう。そして、このシーンのピノコの言葉は私の、彼への想いそのものだ。

あなたはわたしの星。
いつもそばにいるよ。
そしてあなたから見える私は小さくても強く光る星でいたい。

ひとはひとりひとりが星。

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