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懐かしのキャロットケーキ



初めて作ったのは、中学1年の家庭科での調理実習。

ちょっぴり大人味になるシナモンパウダーを入れた焼き立てのケーキに真っ白な粉糖を雪のようにかけ、その上にミニチュアにんじん(にんじんグラッセ&パセリ)を飾って5〜6人のチームワークで仕上げた素朴で味わい深い一品。

当時の私は『野菜を入れたケーキって何?美味しいわけがない!』と思っていたのだが、想像よりも美味しくて驚いた記憶がある。

しかし…まだまだ改善の余地があるケーキだと12歳の私は思ってしまった。

そこから私はキャロットケーキの改良を始めたと言っても過言ではない(笑)

翌週、家庭科のレシピで作ったものを家族に振る舞うと、当然のことながら可愛い長女が作ったケーキを『イマイチ!不味い…』なんて言う家族はおらず『あら〜美味しいねぇ』と食べてくれた。

こうなると自分の理想に向かって改良を重ねていくしかなく…時が経って、家族から『あなたの作るキャロットケーキが食べたいわ〜!次の休日に作ってね。』と言われるようになった。

普段から台所の手伝いをマメにするわけでもなく、好きなメニューを気が向いた時しか作らないような娘だったが、お菓子作りとパン作りは私の担当になっていった。


好きこそモノの上手なれ

世の中には山ほど美味しいモノがあって上を目指せばキリがない。
ケーキショップやパン屋さんでキャロットケーキを見つけた時には購入して『次はもっと○○してみよう!』という感じで飽くなき探究心を継続中。


『美味しい♪』という言葉をもらえたら嬉しいけれど、他者からの評価をもらうために作っているのではなく(家族や友人から褒められるレベルの自己満足でも)作ること自体が楽しくて好きだから続けていける。

焼き上がりの香ばしい匂い…オーブンを開けた時のドキドキとワクワク感…自分の楽しみと喜びが、誰かにとっての幸せや貢献につながっていたら尚うれし。





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