傷は傷のままなのかも知れない


 傷が癒えるという言い方がある。体なんかは見たまんまそうかも知れない。問題はこころだ。

心の傷って一生傷のままなんではないかと思う。傷の上に絆創膏を貼ったり、その後心の違う場所に喜びの色をのせたり、、

私のこころはまん丸い地球みたいなものだと思う。

砂漠もある。湖もある。穏やかな草原で家庭をいとなむ夫婦がいる。
戦争中の大地は焼けた色をしている。
森の奥には白骨化した何かが転がる。

それはいつもそこにある。

わたしはいま地球の中を歩いてる。

自分を愛せる。

歩くところは選べる。

歩くという行動が自分に返せる愛だ。


(いててててて涙)


追記
そのまま、残ってるのは少し安心してる。傷。記憶。

傷は癒えないものなのか。

そこに手を伸ばすとその場所、その年齢、色んな私が待っていて。待っているな、という気持ち。

人それぞれ苦労の質が違う。同じであれば分かり合えるのは簡単なのに、そうではない。ゆっくり息を吸う。

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