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7月7日 エア避暑@日本旅館


青々ともてなすかげや夏の宿

花氷角より時の流れ出づ

はらわたも風の心地や冷し酒

大輪をまずはでまひょ牡丹鱧

夏灯ともりてからの宵の闇

風鈴や君とゐて沈黙もよし


花氷(はなごおり/はなごほり) 晩夏
【子季語】氷柱(こほりばしら)
【解説】冷房が完備していなかった頃、デパートやホテルなどに見た目に美しく涼し気な氷の柱が置かれた。色とりどりの草花が中に閉じこめられ、思わず触れてみたくなる。最近見かけなくなったが、懐かしい風物の一つ。

夏の灯(なつのひ) 三夏
【子季語】灯涼し/夏灯(なつともし)
【解説】ギラギラと照る夏の太陽がようやく沈んで、夜の帳が下りる頃、家々に灯火が点ると涼しさにほっと安堵を覚える。そんな感じを表している季語。殊に湖畔や海辺、木立に漏れる灯は涼味とともに解放感ももたらしてくれる。

『きごさい歳時記』より抜粋
太字は引用者による

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