少しずつ少しずつ ①
足関節脱臼骨折から77日目
リハビリ38回目
4週間ぶりの整形外科受診の日。その後に、リハビリの予約も入っている。
今日は、病院まで初めて車を運転して行こうと決めていた。近場なら何回か運転をしているので、不安はかなりなくなっていたからだ。
病院に到着すると、なんだかいつもより、患者さんで混んでいる。救急搬送も多いみたいで、救急隊員の方の姿もちらほら見える。
受付を済ませ、まずは10:30に予約している、整形外科の診察室前に行き、総合受付で渡されたファイルを、整形外科受付のケースに入れる。しかしいるはずの受付の人が不在。
診察室前のモニターを見ると、診察待ちが10人以上いる事が表示されている。
うわぁ、混んでいる。現在10:15。しばらく待っても、次の人が呼ばれない。何かおかしい。
またしばらく経つと、やっと受付の人が現れて、一気に5〜6人の方が呼ばれて、診察前にレントゲンを撮るように指示されている。
おそらく、受付業務が滞るくらい何か突発的なことがあったのだろう。
私も右足首のレントゲンを撮るべく、レントゲン室の受付に行くと、すでにそこの待合室の椅子は満席。
どうなってるんだ?
入院時にも見たことがないくらい、レントゲン室前が混み合っているではないか。
これは、11:00のリハビリに間に合わないと確信した。
レントゲンを撮り終わった時には、すでに11:00になろうとしていた。
整形外科受付で、リハビリを先に済ませてくる旨を伝えて、診察は後にしてもらった。
走りたくても走れないので、今できる精一杯の早歩きで、リハビリ室へ向かう。
理学療法士さんには、外来が混んでいて、診察をまだ受けられていないことを伝える。
いつもリハビリ室に入る前に、私は廊下を往復20メートルほど歩いてみせる。
理学療法士さんは、その私の歩く姿を見て、足の状況を確認するのだ。
「先週より、歩き方が良くなってますね。上半身の揺れが小さくなっていますよ。」
と言われたのだが、自分では先週との違いがよくわかっていない。でもとにかく、自分でも気が付かないくらいだが、改善しているみたい。
いつものように、この1週間の足の様子や、生活のことを報告する。
車の運転を再開したこと。今日はここまで初めて車を運転してきたこと。
そして、運転はできるようになったけれど、体力がケガをする前のようには、全然戻っていないこと。そして、宿題になっていた、右足のみのつま先立ちが、思うようにできなくて、凹んでいることも話した。
「入院が長かったですからね。筋力や体力の低下は仕方がないですよ。」
と優しいことばが返ってきた。
さぁ、弱音を吐いている場合ではない。ここから、今日のリハビリの始まりだ。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?