採用基準を読んで 〜リーダーシップとは何か〜

 学生生活を通じて部活に打ち込んできた私は大学3年時に副部長に任命された。今までは私の上にいる先輩に引っ張ってもらう日々、しかし副部長に任命された時から私が部を率いる立場として上に立たなければいけないと考えるようになった。
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 任命されてから約半年が経った今私が部の運営を行う代としてリーダーシップを発揮できていたかというと、そうではないという回答が正しいだろう。その理由を2つ挙げる。
 一つはリーダーシップの定義が私の中で明確になっていなかったからである。リーダーとは自分の考えを貫き通す人間であると私は思っていた。しかし、そのような人は本当の意味でのリーダーとは言えない。真のリーダーとは設定した目標に対して最善の行動をすることができるように先頭に立ち続ける人である。例えば、自分より上の立場である部長の決めた練習メニューが設定している目標にそぐわないと感じた場合は副部長の立場からでも反対意見を投じるべきだ。つまり、自分が解決できると感じた課題に対して立場を問わずにアクションを起こすことがリーダーシップの発揮なのである。
 もう一つは伝えることを軽視していたからである。私は入部当初から部全体への声出しには力を入れていた自信がある。だが、それはあくまで一時的にきつい練習を乗り切るための声出しにすぎなかった。リーダーシップを発揮するという目的のもとで行われる発声は周りを設定した目標に向かって走り出させる情熱が必要なのである。その中でリーダーは目標を掲げ、チーム全体として同じ認識を共有させ続けるのだ。その共有された目標に対してチームとして努力することで成長実感や目標達成の喜びを味わうことができるのだろう。
 また、一つ反省点として私は副部長という立場になるまでリーダーシップを意識してこなかったことが挙げられる。なぜならリーダーシップは立場によって発揮されるものではなく、その人自身がどの立場でからでも発揮するべきものだからである。結論私は準備不足だったのである。2年の頃から現状を改善するための行動を起こし続けるべきであった。そうすることで今の2年生なども自ら部活の現状を変えるためのアクションを起こす風土を作ることができたかもしれない。
 

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