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祖父が私に遺した言葉


私はかつて、自家で祖父の介護をしていました。

その時、祖父は94歳で、一人での生活はままならなく、着がえも食事も排便も、身のまわりの一切のことは、私ども家族で面倒をみていました。

日に日に認知症も進み、家族の顔や名前も一個ずつ忘れてゆき、私のことなんかは、「よそのお嬢さん」とまで云うこともありました。

その時は、お客さんになって、祖父と話をしました。それはそれで楽しかったです。

そんな或る日、七年前に先立った祖母の年忌法要がありました。

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