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旅の楽しみ そこでしか味わえない物を食べてみる

さまざまな国のそこでしか味わえない物を食べてみるのは、旅の楽しみのひとつでもあり、そのひとつひとつに思い出があります。

ー私のインドの旅ー
外にテーブルとイスが置かれた、砂漠に近い小さな町のオープンレストランへ行った時のこと。
そこはテーブルの下で犬が寝転んでおこぼれの食べ物を待ち、数羽のニワトリがコッココッコと私達の周りを歩きまわっている、いかにもローカルなレストランでした。
連日カレー続きで少し飽き飽きしていた私達は、チキンピラフにビールと数種類のおつまみを注文することに。
すると調理人らしきインド人が、私達の周りを歩いていたニワトリを1羽グイッと捕まえ奥の調理場へと消えていきます。
その後コケッ~ッ~とかん高い声が聞こえて来ました。
「私達チキンピラフ頼んだよね・・・」
と、皆が目を合わせます。

やがて大皿に山盛りのチキンピラフが運ばれて来ました。
皆その大皿をジッ~と見つめ、フォークを持った手が止まります。
これ今さっき元気にここを歩いていたニワトリ・・・だよね。

「食べよ!」仲間のひとりが声を出しました。
殺生するとはこういうことだから。
感謝をして美味しく頂くとはこういうことだから。
絶対残して捨てるなんてことをしてはいけないよ。
そして私達は皆でチキンがたっぷり入ったピラフを完食したのでした。

今の時代、私達は毎日当たり前に肉や魚を口にして美味しくないからと、あるいは食べきれないからと簡単に食べ物を捨ててしまいます。
あの時の感謝をして美味しく頂く気持ちを、けっして忘れてはならないのだと思った旅でした。

ー私のスリランカの旅ー
アーユルヴェーダを学びにスリランカに行ったことがあります。
生命の科学と言われるアーユルヴェーダは、より良く生きるために健康でそして健幸であることの大切さを教えてくれます。
体に良いものを食べ、質の良い睡眠を取り適度な運動をする。
しかしこの当たり前のことが難しく、なかなか出来ないのが今の時代です。

アーユルヴェーダの朝は早朝のヨガから始まります。
鳥の声を聞きながら日の出を迎え、自分も自然の中のひとつだと感じる時間です。
その後毎朝、専門のドクターによるその日の体調、脈診、血圧チエックなどが行なわれ、それぞれの人にあった食事や薬、トリートメントのオイルなどが処方されます。
中でもやはり大切なのは食事で、その人の体質に合った量のベジタリアンの食事が3食提供されます。
新鮮な野菜のメニューは豊富です。
カルダモン、シナモン、クローブ、ジンジャーなど様々なスパイスやハーブが組み合わされ、ココナッツオイルやココナッツミルクなどを使い調理法にも様々な工夫がされています。
それが美味しいかどうかはさておき、日頃フライドチキンやポテト、甘いものが大好きな私です。
なんたって体に良くない物は美味しいのです。

しかし私達は日頃いかに化学調味料や多くの添加物、油物、塩分や糖分を摂り、それに慣れてしまっていることに気が付きます。
そしてついつい食べ過ぎている自分に気が付きます。
毎日の食事の大切さを教えてくれたこの旅は、私の体へのご褒美の旅でもありました。

ー私のフィリピンの旅ー
フィリピンにはバロットという孵化直前のアヒルの卵を茹でたゆで卵があります。
フィリピン以外にも中国や東南アジアでもよく食べられているというこのバロット。
夕方、町を歩いていると地元の人達がお世辞にも綺麗とは言えない小さな店で、バロットを食べていました。
卵の中には雛の羽やくちばしがはっきりと見え、見た目はかなりグロテスクです。
食べたことがある日本人に聞くと、意外に美味しかったとのこと。
しかし食べるにはかなりの勇気がいります。
食に関しては好奇心旺盛、美味しそうな物、珍しい物はとりあえず口に入れてみる食いしん坊の私ですが、バロットだけはどうしても食べられませんでした。
私の好奇心も残念ながらここまでです。
次回は挑戦?
私の旅はこれからも続くでしょう。

旅の思い出は、まだまだたくさんあります。
美味しいものに巡り会えた旅は、その味はもちろんのことその時の雰囲気や風景、そこにいた人達を思い出します。

さて次はどこに行って、何を食べましょうか?




お茶にしましょう
今までいろいろな国のお菓子を食べてみました
美味しいものもたくさんありましたが
やっぱり日本のお菓子が美味しいかな
ニャンコのふぃにゃんシェをおひとつどうぞ

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