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イルカに会えた日 海を見ながら願った

外に出てみないと気がつかないことがある。
様々なことが便利になった私達の生活。
その便利さが当たり前だと思っていることがたくさんある。

夫婦で4年ぶりの海外旅行、モルジブに行ってきた。

数日のモルジブ滞在で気がついたことがある。
島のどこにもプラスチック製品が見当たらないのだ。
渡された部屋の鍵は、日本のホテルでよく見るプラスチックカードキーではなく、薄い木のカードキーだった。
なぜ木のカードでドアが開くのかよくわからないが、ちゃんと鍵の役割をする。

バスルームにある歯ブラシやクシも木で、シャンプーやトリートメント、ボデイソープはガラス瓶入り。
もちろんペットボトルの飲み物はどこにも見当たらない。
ミネラルウオーターのガラス瓶は、きっとリサイクルされているのだろう。
ウエルカムのフルーツや食べ物には、ラップではなくガラスの蓋が被せられていた。
そしてパンは布で包まれている。
ゴミ箱の中にはもちろんビニールのゴミ袋などはない。

何も考えずスーツケースに詰めて持って来た自分の持ち物を見て思う。
なんてプラスチックが多いのだろう。
小袋のシャンプー、トリートメント、歯ブラシ、歯磨きチューブ、日焼け止め、化粧品のボトルや容器、ハンドクリーム、zipの袋、圧縮袋、 ビニールバック、ビーチサンダル、ets

日本での私達の生活は、周りを見渡すだけでも実に多くのプラスチック製品が溢れていることに気がつく。
山積みのペットボトル、お弁当やお惣菜の容器のほとんどはプラスチック。
日々の生活では、今やそれが当たり前だと思っている。

せいぜい最近感じることといえば、エコバックが定着してきたこと。
カフェのストローが紙製になって、なんだか飲みづらいと思うことぐらい。
地球に優しくと言っても個人でできることは限られている。
企業がリードして来たからこそだと思う。

モルジブの海の中でたくさんの魚達を見た。
大きな魚が悠々と行き交い、色とりどりの小さな魚の群れが、私たちを恐れることもなく囲んでくれる。
人間は自分達の利益のために、この魚達の世界に手出しをしてはいけないのだと思った。

残念ながらウミガメには会えなかったが、サンセットのドルフィンクルーズではたくさんのイルカ達に会うことが出来た。
何十頭ものイルカが私達のボートを囲み、どこまでもどこまでもついてくる。
海面を飛び跳ねるもの、回転芸を見せてくれるもの、まるで遊ぼう!遊ぼう!とでも言っているかのよう。
船酔いを心配していた私だが、そんな揺れもどこへやら。

地球環境を守ろうと偉ぶったことは言えないが、
小さな弱い生き物たちも一緒に暮らす事ができる、そんな地球であって欲しいと、海を見ながら願った。

今日は水筒にお茶を入れてお散歩に出かけよう。


お茶にしましょう
フルーツたっくさんの幸せ
ラップをして後でまた食べようかと思ったものの
まったく心配なし
ラップがないので全部食べちゃいました

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