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幸せの重さ

冷蔵庫の中に眠る賞味期限、消費期限切れの君達。
冷凍庫の中で霜焼けになって冬眠するこの子達。
いったいあなた達はいつから眠っているの?
そろそろゴミ袋の中で目覚めてもらおうか。

賞味期限や消費期限などがなかった時代、
腐っているかどうかは自分の目で確かめ、匂いを嗅ぎ味見をして、まだ食べられるかどうかを判断したもの。
カビが生えるのも腐るのも早かったのだが、最近は消費期限が驚くほど長くなり食べ物が腐らない。
人間は本来持っていた感覚を、もしかしたら失ってしまうのだろうか。
しかし腐らない食べ物って何だか不気味にも思えてくるのだが。

最近の私の密かな楽しみは、見切り品のワゴンの中を覗くこと。
さすがにこれはという萎びた野菜などもあるものの、賞味期限残り数日の結構な掘り出し物があったりする。
肉や魚は鮮度が心配だからと買わないという人もいるが、買うか買わないかは人それぞれの判断でいいと思う。
その日に食べるのであれば私は特に気にしない。
私の感覚、食べられるか食べられないかの判断で、お腹を壊すこともない。

その日に捨てられてしまうお弁当やお惣菜。
まだ食べられるのに捨てられてしまう多くの食べ物。
今やもうそんな時代ではないのだと思う。
殺生された生き物の命を大切に食べる。
作ってくれた人の手間ひまだってある。
食べたくても毎日ちゃんと食べられない人がいるのも現実。

最近冷凍食品が美味しくなっているのだとういう。
ただ何となく主婦負けた感があり、私はあまり買わないのだが。
何かと忙しい時代だから、食事を作る手間ひまを考えると確かに便利だと思う。
何よりも食品ロスを減らすことが期待できるだろう。
将来は冷凍技術がさらに進化し、より美味しくおしゃれになり、まるでアイスでも買うかのような感じになるのかも知れない。

ご飯は残さずきれいに食べなさいと言われ育った私。
作ってくれた人への、ありがとうの気持ちで出されたものは全て綺麗にいただく。
もうそんなに沢山は食べられないのに、それがマナーだと歳をとった今でも思っている。
最近は体重が増えるばかり。
きっとこれを「幸せの重さ」と呼ぶに違いない。

美味しいものが美味しいと思って食べられる幸せ。
友達とチャイニーズランチとイチゴのアフタヌーンティーの約束をした。
私の幸せの重さは増えるばかりのこの頃。


お茶にしましょう
イチゴのケーキの幸せ
♡ ♡ ♡
幸せの重さは〇〇キロ!!!


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