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訪日消費、山形・和歌山↑

訪日客消費の回復で地域差が出ている。新型コロナウイルス禍前の2019年に比べ山形や和歌山、高知が大きく伸びた。中国からのインバウンド(訪日外国人)の戻りが鈍いため、中国依存度が低かった地域ほど消費の伸びが大きいとのこと。

また今後日本は観光大国を目指すべきであり、こうしたデータには着目していきたい。

訪日外国人消費の回復に地域差が見られ、特に山形県、和歌山県、高知県が2019年と比べて大きく伸びています。これは、これらの地域が中国からの訪日客に依存していないためで、新型コロナウイルスの影響で中国からの訪日客が戻りにくい現状の中、他国からの訪問者を多く受け入れています。これらの地域は、クルーズ船の誘致や中国以外の国々へのPRにより、訪日外国人の多様化を図っています。

一方で、三重県や岡山県、愛知県など、中国依存度が高かった地域は訪日客消費の回復が遅れています。訪日外国人消費の地域差は、各地域がどれだけ多様な国からの観光客を引き寄せられるかに依存しており、特に和歌山県や高知県は、ユニークな観光地を前面に出して成功しています。

全体として、訪日外国人消費は2019年比で9.9%増の5兆2923億円に達し、日本経済にとって重要な役割を果たしています。また、消費の質も変化しており、物から体験へのシフトが見られます。このトレンドは、訪日客の個人化やリピーターの増加、さらには地域分散化により、オーバーツーリズムや人手不足などの問題を解決する期待も高まっています。

訪日客1月268万人

1月の訪日客数が268万8100人に達し、新型コロナウイルス流行前の2019年1月とほぼ同水準まで回復した。中国からの訪日客は55%の回復にとどまるものの、韓国や台湾、シンガポール、オーストラリア、米国を含む10カ国・地域では1月として過去最高の訪日客数を記録した。特に、韓国は最多の85万7000人で、2019年1月比10%増となった。この回復は、円安の影響により、日本旅行が相対的にお得になっていることが一因とされている。政府は2025年までに2019年の訪日客数3188万人を超える目標を掲げており、2023年通年での訪日客数は2506万人で、コロナ前の8割の水準まで回復している。JTBは2024年の通年で訪日客数が3310万人に達し、過去最高を記録すると予測している。

インバウンドはコト消費へ

2024年はインバウンド消費がコロナ禍前の水準を超え、訪日外国人の数は過去最高の3310万人に達する見込みです。特に、中国からの訪日客が減少し、代わりに米国を含む欧米諸国からの旅行客が増加しています。この変化は、訪日外国人の消費行動にも影響を与えており、購入より体験を重視する「コト消費」へのシフトが見られます。宿泊日数が長い傾向にある欧米からの旅行客は、地元の文化やアクティビティーに触れることを好み、体験価値を重視したツアーが人気を集めています。また、地方都市への誘客も進み、ナイトタイムエコノミーの振興により、夜間の経済活動も活性化しています。この新しいインバウンド消費のトレンドは、日本の各地域に新たな商機をもたらしていると言えるでしょう。

スナック巡りやゲーセン体験

東京で、訪日外国人向けに地域特有の深い文化体験を提供するツアーが人気を集めています。特に、複数回日本を訪れる欧米の富裕層を中心に、スナック巡りやゲームセンター体験など、日本人の日常生活に触れるようなツアーが注目を集めています。オンラインスナック横丁文化は、新橋のスナックを巡るツアーを企画し、参加者にスナック文化を紙芝居で説明するなど、独自のアプローチで人気を博しています。また、秋葉原ではゲームセンターでのクレーンゲーム体験ツアーが開催され、地域の魅力をPRする新たな試みとして注目されています。これらのツアーは、物よりも体験を重視する「コト消費」のトレンドと合致しており、訪日客消費が初めて5兆円を突破するなど、インバウンド市場の回復と共に人気が高まっています。

高知―台湾の定期チャーター便

高知県は、台湾の格安航空会社タイガーエア台湾が運航する高知と台湾を結ぶ定期チャーター便の運航期間を、4月から2024年10月26日までに再延長すると発表しました。これは2回目の延長で、週2回(水曜日と土曜日)の運航で、搭乗率が9割を超えるなど利用率が高いためです。同便は高知空港初の国際定期チャーター便として2023年5月に就航し、当初は同年10月までの予定が、需要の高さにより運航が延長されました。台湾からのツアー客だけでなく、高知県民も利用できるように個人向けの座席が確保されており、これらの座席は同社のホームページで販売されています。

世界が絶賛!日本人が知らない名所

クローズアップ現代参照

訪日外国人の消費伸び率について、山形県が高かったが、訪れた人の数の伸び率も山形県 高畠町が高く、どんな地域なのか取り上げる。

山形県高畠町が外国人に人気がある理由を以下のポイントにまとめることができます:

1. **国際交流の強化**: 約20年前に台湾の半導体関連部品メーカーの工場が設立されたことが契機となり、台湾との長年にわたる交流が活発化しました。これは、特に台湾からの訪問者数の増加につながっている可能性があります。

2. **文化イベントの開催**: 例えば「わらじみこし祭り」のような文化的イベントが、訪問者にとって魅力的な体験となっています。これらのイベントは、地元の伝統と文化を直接体験する機会を提供します。

3. **自然と歴史の魅力**: 瓜割石庭公園のようなユニークな自然スポットや、浜田広介記念館のような文化的施設は、高畠町の魅力をさらに高めています。これらの場所は、訪問者にとっての見どころとなっています。

瓜割石庭(うりわりせきてい)公園


4. **農産物と食文化**: 高畠町は「まほろばの里」として知られ、デラウェアやラ・フランスなどの果物の出荷量で日本一を誇っています。また、ワインや日本酒、ジャム、ゼリー、漬物などの質の高い食品加工業が盛んで、訪問者にとって魅力的なお土産選びの場となっています。

5. **アクセスの良さとユニークな施設**: 東京から山形新幹線で約2時間半というアクセスの良さや、温泉が併設されたJR高畠駅など、訪問者にとって便利かつユニークな体験ができる点も魅力の一つです。

これらの要素が組み合わさることで、高畠町は外国人観光客にとって魅力的な目的地となっているようです。

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