見出し画像

日経平均、24年末に3万9000円⁉️

明治安田アセットマネジメントの永田芳樹氏が、2024年末までに日経平均株価が3万9000円に上昇すると予測しているとの興味深い記事があったので取り上げる。

要約文

この記事は、明治安田アセットマネジメントの永田芳樹氏が、2024年末までに日経平均株価が3万9000円に上昇すると予測している内容です。初めの1〜3月は株価が高いため調整が入るが、年末に向けて徐々に上昇すると見ています。2024年は円高や米大統領選の影響で世界的に不確実性が高いが、企業利益の増加が株価上昇の要因になると予想されます。

日本経済がインフレに転じると、名目企業利益の増加が期待されます。日本の企業は過去にデフレ状況でも他国より利益成長率が高かったため、今後の増益に期待が持てます。米国のインフレ率は減速しており、株価は金利動向より企業業績に依存する時期に入っています。

今週の日経平均株価は3万5000〜3万6500円で推移すると予想され、現在の株価は高いとみられます。市場は一時的に株価が急上昇したが、レンジ内での動きが予想されます。円安・ドル高が自動車など大型株を押し上げていましたが、これらの株は割高で調整が必要です。

中小型株が市場を支える役割を果たし、急上昇した大型株に比べて割安な中小型株に市場の注目が移ると予測されます。

インフレによる名目企業利益の増加?

「日本経済がインフレに転じると、名目企業利益の増加が期待されます」というのは、日本経済がインフレ(物価が上昇する状況)になると、企業が売る商品やサービスの価格も上がるため、企業の売上高が増えることが期待される、という意味です。売上高が増えると、企業の利益も増える可能性が高くなります。

「名目」というのは、物価の変動を考慮せずに計算された数値を指します。つまり、インフレによって物価が上がると、同じ量の商品やサービスを売っても、その売上の金額(名目上の利益)は増えるということです。これは企業の実質的な収益力が増えたというよりは、単に物価上昇によって金額が増えたということを意味します。

中小株型が市場を支える?

記事によれば、中小型株が市場を支える役割を果たす理由は、主に次の点に基づいています:

1. **大型株の割高感と調整需要**:記事では大型株、特に自動車などの外需関連株が円安・ドル高の影響で過剰に価格が上昇していると指摘しています。これにより大型株が割高になり、市場による価格調整が必要になると考えられています。

2. **中小型株の割安性**:一方で、中小型株は比較的割安であると評価されています。大型株に比べてまだ市場から十分な評価を受けていないため、投資家がこれらの割安な中小型株に注目し、投資を行うことが予想されます。

3. **ポートフォリオの多様化**:投資家はリスクを分散するためにポートフォリオに多様性を持たせることを好むため、大型株だけでなく中小型株にも投資を行います。これにより、市場全体の安定性と成長の機会が提供されます。

要するに、市場の動向と投資家の行動の結果として、中小型株が市場の安定と成長を支える役割を果たすことが期待されているのです。

感想

正直、今回の記事だけを見ると、日経平均が2024年末に3万9000円になるという予測の根拠が不十分だと感じました。記事では詳細なシミュレーション結果については触れられていないため、根拠がよくわかりません。しかし、この記事が目指しているのは、議論を促進することだと思います。この記事が様々な意見の交流のきっかけとなることを期待しているのではないでしょうか。

そう考えると、私は2024年の相場に関して次のように予測します。重要なイベントとして、マイナス金利の解除とアメリカ大統領選挙があります。マイナス金利の解除により、金融セクターの株価は上昇する可能性がありますが、不動産業界の株価は下落すると思います。アメリカ大統領選挙に関しては、もしトランプ氏が再選された場合、前回の就任時と同様に市場に混乱をもたらす可能性があります。政治的な不透明感から、短期的には株価が世界的に下落するかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?