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夢を語り始めた経営者

経営者が「夢」を語り始めた。日本経済新聞が国内の主要企業の社長に実施した調査では122社のうち121社が経営者としての夢があると答えたとのこと。

要約文

この記事は、日本の経営者たちが抱く「夢」とその夢を実現するための変化に焦点を当てています。経営者たちは社会課題の解決や世界一を目指す夢を持ち、従来よりリスクを取ることにより、企業を停滞から脱却させ、成長へと導くモードチェンジを図っています。過去のバブル崩壊やリーマンショック、東日本大震災といった危機を乗り越え、企業の稼ぐ力や株価が上昇する中、経営者たちは未来を見据え夢を語り始めています。また、経営の潮流として、パーパス経営やESGを意識した経営が広がり、夢を持つ経営者に従業員が共感し、会社の成長を支えています。

個別の事例として、日本航空の鳥取三津子社長は、客室乗務員出身として初の女性社長となり、安全で自由な移動を守ることを信念に、内向きになった若者に世界を広げる機会を提供する夢を持っています。日立製作所の小島啓二社長は、研究者としての経験を生かし、肉体労働の苦痛を解消し、現場発のイノベーションを促進する夢を追求しています。由紀ホールディングスの大坪正人社長は、技術力を活かし、エネルギー問題の解決と世界の技術革新を目指しています。

これらの経営者たちの物語は、夢を持ち、リスクを恐れずに変革を遂げることで、企業や社会をより良い方向へ導くことの重要性を示しています。

日鉄にエーザイ、共通項は「冒険」

この記事は、日本企業が成長と変革のために冒険を選択している現状を紹介しています。日本製鉄やエーザイなど、大型投資や賃上げに踏み切る企業が増えており、この勢いのある企業では経営トップが明確な夢とビジョンを持ち、それを実現するための冒険に出ています。日本製鉄は米国のUSスチール買収と大幅な賃上げを決定し、エーザイは40年の長期にわたってアルツハイマー病の新薬開発を諦めずに続け、成功を収めました。これらの事例は、企業の成長限界が経営陣の能力とその執念によって左右されるということを示しています。変化の背景には内部留保の積み上がり、グローバル人材の増加、資本効率を重視した経営への意識の変化などがあります。成功する企業の共通点は、トップが持つ明確な夢とビジョンであり、それを実現するために冒険を恐れず挑戦している点にあります。

エーザイ認知症薬、米で一部変更申請

エーザイは、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」に関して、米食品医薬品局(FDA)に承認の一部変更を申請しました。この変更は、レカネマブの投与を症状の進行を遅らせた後も継続し、投与頻度を現在の2週に1回から月に1回へ減少させる「維持投与」に関するものです。レカネマブはアルツハイマー病の進行を27%遅らせる効果があるとされ、初期投与後に継続投与が必要とされています。この薬は認知症治療の新たな希望とされていますが、その投与方法や費用が患者や家族にとって大きな負担であることが課題となっています。

エーザイの財務状況等

楽天証券引用
楽天証券引用
楽天証券引用

最近の成長率は鈍化気味であるが、何より財務が安定しているのが好材料である。またアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」など新薬の開発をこれからも継続して行なってほしい。

感想

経営者が夢を語ることの重要性を強く感じています。自身も大企業に勤務し、その子会社設立初期からの出向経験から、社長が夢を何度も熱心に語り、動画などを活用してプロモーションを行っている様子を目の当たりにしました。このような情熱的で繰り返しのプロモーションが、いかに重要であるかを理解しました。さらに、その社長は挨拶の重要性や仲間を大切にする心構えを常に説いていました。組織全体に自らの夢を広め、それを実現することを目指す姿勢が、経営者の重要な役割だと学びました。

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