【富士山お中道を歩いて自然観察】17 常緑広葉樹の越冬
お中道に生育する広葉樹で、冬でも葉をつけたままなのはハクサンシャクナゲとコケモモだけである(常緑広葉樹)。それ以外の広葉樹はダケカンバのように葉を落として越冬する(落葉広葉樹)。
ハクサンシャクナゲの場合
シャクナゲ類(常緑広葉樹)は例外的に耐凍性が高く、さらに葉の形などを変えることで冬の厳しさに耐え、高い標高域に生育することができる。
冬のハクサンシャクナゲは、葉を細い筒のように丸めて下向きに垂らし、外気にさらされる葉の面積を最小限に抑えている。
それでも森林限界を越えた風の非常に強い場所では、冬の間外気にさらされていた部分が褐色の筋となって傷んでいることがある。
コケモモの場合
背の低いコケモモは雪の下に埋まることで低温や乾燥などの厳しい環境から守られ、越冬することができる。
まとめ: お中道に生育する広葉樹の越冬方法
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