ハクサンシャクナゲの場合
お中道を歩いていると、多様な生育場所でハクサンシャクナゲを見ることができる。
ハクサンシャクナゲが一番好むのは、暗い林の高木が倒れて地面まで光が差し込む場所(ギャップ)や、カラマツ林の程よく明るい林床、それに林縁などの半日陰である。
それ以外の場所(開けた明るい場所、暗い森林内など)では、暗から明への光条件にあわせて、葉の色や形を変化させ、その場所で生育する工夫をしている。
シラビソ稚樹の場合
林床で育つ稚樹の成長はおかれた光環境に左右され、その枝葉ぶりは異なる。もっともスクスク育つのはカラマツ林のようなやや明るい環境である。開けた場所のシラビソは葉全体が黄色っぽく寸詰まり体型になる。シラビソ林のような暗い場所では、地点3で紹介した傘型樹形になる。
シラビソの傘型樹形についてはこちら