【富士山お中道を歩いて自然観察】1 溶岩上の遷移
石畳が始まり少し進むと、道は右に曲がっていく。曲がってすぐの左手側は溶岩流跡のため全体がこんもりと高くなっている。
ここでは、溶岩上で植物の定着が始まっている様子がみられる。溶岩上には土壌がなく、栄養(窒素など)も乏しく乾燥しやすいので、その様な環境でも生育できるパイオニア植物だけがみられる。
富士山のパイオニア植物は、カラマツ、ダケカンバ、ミヤマハンノキ、ミネヤナギであるが、栄養に乏しいため成長は遅く、発芽して20年ほどたっても数センチ程度の高さにしか育っていない。
溶岩の隙間を見るとカラマツの実生を見つけることが出来るだろう。
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