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【富士山お中道を歩いて自然観察】 お中道とはどんな道か?

お中道とはどんな遊歩道でしょうか。観察コースの概要です。

お中道は、富士山の中腹(標高2,300 m付近)にある遊歩道である。

古いガイドブック「富士登山ハンドブック」によると、かつてはぐるりと1周(約12 kmを12時間)できたようだが、大沢崩れなどの土砂崩れのため途切れ途切れでしか歩けないようである。このガイドブックは古いので、さらに現在(2023年)現役のお中道は短くなっているのではないか。実際、数年前から御庭〜大沢崩れは通行止めで、復旧の見込みはないとのこと。

約30年前発行のガイドブック
上記「富士登山ハンドブック」記載のお中道の図(黄色線はnote掲載時に加筆)。
現在ではさらに通行不可の箇所があることに注意。

ここで紹介するお中道は、富士山北西斜面の山梨県側(登山道で言うと吉田口側)にある。富士スバルラインの奥庭駐車場を起点に、5合目駐車場(下図では小御岳神社)までのおよそ3.3 kmの遊歩道を行く。

上記「富士登山ハンドブック」記載の北西斜面のお中道の図。
現在は御庭遊歩道を登りきった分岐から大沢方面(大沢の渡り場)へは行けないので注意。この記事で紹介するルートの起点と終点を黄色線で加筆した。

コースの概要

  • 起点:奥庭駐車場(トイレあり。御庭駐車場と間違えないように)

  • 終点:5合目駐車場

  • 距離:約 3.3 km

  • 時間:ゆっくり歩いて1時間30分くらい

  • 逆コース(五合目から奥庭へ)は下り坂が大変滑るので オススメしない

  • それぞれバス停があるので、車を置いて周遊可能(スバルラインを歩いて戻っても+30分くらい)

観察ポイントは全部で18地点

起点の奥庭駐車場向かいにある看板
コースの序盤、お中道に出るまでは階段もあるが緩やかな登りが続く
階段を登り詰めお中道と合流するとベンチがある(横には寄生火山の看板。観察マップでは地点7と8の間の i の表記)
お中道に入ると平坦な道が続く
コースの終盤まで火山荒原に出たり林に入ったりを繰り返す
終点の5合目駐車場のバス停付近

これから歩くお中道がどんなところかイメージできたでしょうか?
いよいよ次回からは観察が始まります。まずは溶岩上での遷移についてのお話です。

(まつざわ)



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