さなぎ
たくさんのメモ書きをしつつも、文章にするまでに数日を要した。
日頃から心身ともにニュートラルでいると、わずかな変化がとても大きく、身体とこころのつながりをダイレクトに感じている。
言語化を進めるにつれ、まだ残っていた内面的なしこりが、
物理的なしこりになって久しぶりに背中から肩にかけて湧き上がってきている。
先日まとめて書ききった日には、下痢をして心身ともにデトックスした。
それからバイオリズムとも重なるが、ひどい眠気に連日襲われている。
魂が喜んでいるのはわかるけど、大きな変化に心身が追い付いていない。
さなぎのどろどろ状態だ。
私の中の、オレとワタシが入り混じる。
女の本音を出した後には、バランス的に男にも振り切れる必要があるらしい。
男としての自分の叫びが強まる。
ヌードの作品を公開していることで、近しい人から心配をされた。
いくら普段から自由を叫んでいても、知っている人、隣にいる人が
いざ自由を形にしてみたら、何が起こるのかとギクッとなったりする。
それも揺さぶりの一つだから仕方がない。
心配してくださること自体には感謝をしている。
リスクがないわけじゃない。
ただ私が表現したいことに比べたら取るに足らないだけだ。
私からすると、日常生活の方がよっぽど心配されるに値する場面が多い。
色目を使われたりするのは、外に一歩出れば起きることだ。
小さなカバンに、非常用のホイッスルを何気なくつけている。
一人で歩くことや暗い道を行くことが、どこか体の反応としてはまだ怖い。
犬と走り、思い切り呼吸して、空と風を感じることで
心身のよろこびと直観力を日々取り戻している。
が、犬の散歩中に知らない人に握手を求められたこともある。笑
男性と目が合い、すれ違う度、何とも言えない心地悪さを感じて生きてきた。
オレは男なのに、たいていの場合、けなげに笑ってこたえている。
脱いだからと言って、
オレが女だと世間から見られていることに変わりはない。
コロナパニックのよう。自然に内在している風邪の一種に違いない。
生きるものは生き、死ぬものは死ぬ。
何か起こるかもしれない確率にそんなに変わりはない。
そんな状況を楽しんでしまうために、
必要に応じてワタシにバトンタッチしているに違いない。
「色気なんてこれっぽっちもない。」なんて自分の魅力を隠そうとするほど、陰湿なものを引き寄せてしまうこともあった。
だから堂々と、心身を開いている方が、気持ちのいい出会いに恵まれるというのも経験上事実だ。
私がモテるとしたら、男女問わず ひらかれているからだ。
基本的に welcome だ。笑
相手が鏡となってはねかえり、モテる。という結果になるに過ぎない。
歩くパワースポットともいえそうだけど
「歩く色気。」の方がらしいかな。笑
自分から愛するだけだ。笑いかけるだけ。
ぬいでもいい。着てもいい。
世界を笑わせられるなら、女子どもを守れるのなら、
男にも 女にも なんにでもなってやる。
ひらかれていていい。 下弦の月から
おまえのままでいろ。 曲がりくねった藤の木から
同じことを繰り返し受け取っている。
2022.2.24 記
写真(作品部分) TETSURO HIGASHI https://tetsurohigashi.com/
共同作品 上記HP内 TRAVELER OF TIME シリーズ
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