分からないからこそ、尊重し合う。

8～9記事を一気に推敲する中で、
何度でもおんなじことを叫んでいるようだが、めげずに何度でも書こうと思う。笑
これからの自分に言い聞かせるように。

誰もが違う。みんなちがう。

肩書や、ことばの定義に収まらない無数の個性が、
一人一人に存在している。
その微妙な差異を、まるっとわかろうなどというのは、おごりだ。
自分のことすらわからない。
人のことなど本当には理解などできないのだ。

私がXジェンダーだとか、発達凸凹、自閉グレー、HSS型HSP、3児母、などあえてプロフィールに書くようになったのはその名詞の代表になりたいわけではない。
たまたま自分はそのような「名前の付いた特性に近いもの」をもつ、ということに気づいたから、
「ある特性に近いもの」を持つほかの人へのエールとして、
私が美しく幸せにたくましく生きる姿をシェアしたい、勇気づけたいという意図がある。

そして名はなくとも、誰にも言えない自分の中の「マイノリティ」的趣向を、
そういうところもありうるよね。と自覚し、ゆるすきっかけになればと思う。
自分のいかなる面も否定せず、同じように他者の愛する世界も尊重できる。
そういう素地のある人が増えていくことが、未来の平和に必要だと信じている。

万人に通じるとは思わない。
「完全には分かり合えないという前提」がコミュニケーションにも大事だ。これからもある程度　とがった表現　をしていくだろう。笑
しかし、たくさんの人に届けたい思いも強くなっている。
できるかぎり伝わる形で、繰り返し、丁寧にしぶとく発信していきたい。

命はぐちゃぐちゃで、多様性というのは決してきれいごとじゃなくて、
目をそらしたくなったり、直視したくなかったり、まったく理解できないとか
そういうことも含んだ世界を、
それでも、いったん受け入れ、許し合い、認め合える余裕や教養が必要だ。偏見や排他的な価値観を超えた　成熟した感性のある環境でしか、
多様性が生かされる社会の真の実現はないと思っている。

嘘は通用しない、自分にも周りにも正直にふるまえる存在が増えていくことが大事だと信じている。

私はその練習台になればいい。
ワタシとオレが入り混じる、私という存在の言動が
ゆらぎや、疑問や、不快感や嫉妬やいろんな混乱を与えることがあっていいと思っている。
そして、そんな「理解不能な」存在が、
現実にたくさんの出会いにめぐまれて幸せに生きているらしいという
不思議にふれてほしい。笑

世間というものに、自分という存在の説得力をもたせるために、
内面、外面の有無を言わさぬ美しさが必要だと感じる。
そのように導かれて、長くかかって地道に磨いてきた。
それが一番の自分の美点だからだ。それを認めるのも時間を要した。

半端なものではなく、猥褻や下品とはかけ離れた、
野生的な自然美と品性、知性の裏付けがある世界観の中で、
内なる多様性を表現する必要を感じている。

ちゃんと出会いに恵まれ続けている。
ありがとう。

2022.2.28　記

写真（作品部分）　TETSURO HIGASHI  https://tetsurohigashi.com/ 
共同作品　上記HP内　TRAVELER OF TIME シリーズ

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