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決して「台湾が国ではない」という趣旨の主張をしているのではない

 どうも一部誤解されてしまったケースがあるようなので、補足しておきます。
・「台湾は、国際的に国家として承認されていないから」
・「台湾は、国とは言えないから」
そんなことは、一切申しておりません。

 私が述べてきたのは、あくまでも『日本側の扱い』の一貫性に関してだけの問題提起です。日本側では、台湾籍を持っている日本国民のことを、1972年の断交以降は、「重国籍」とは扱ってこなかったはずだと言うこと。
 『国際的』といっても、国交がある国は全く問題ありませんし、国交がなくても台湾の籍を一つの外国の国籍と同様に扱っている国は「台湾関係法」を持っているアメリカをはじめいくつもあります。

 こと日本に関しては、日本国民が外国の国籍を持っているかどうかの「外国」の定義で「日本が独立国として承認する国家であることを要する」と説明してきた。台湾とは重国籍にならないと説明してきた。そういう経緯がありながら、突然梯子外しをするのは、とんでもない話だ、ということです。

日台複数籍者の国籍選択に関する人権救済申立事件(勧告) より
https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/document/complaint/2021/210924r.pdf

 もし、将来、ある時点から扱いを変える(明確に義務対象にする)と言う話なのであれば、その時点以降の問題です。それ以前のことについて遡及して当事者が非難されるいわれは、全くないはずです。

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