タチバナナオ

都内のスパルタ系WEB制作会社に勤務中。 感じたことをできるだけ正確に(湿度高めに)書…

タチバナナオ

都内のスパルタ系WEB制作会社に勤務中。 感じたことをできるだけ正確に(湿度高めに)書きます。 はてなブログとの使いごこちを研究中。 紅茶とスコーンが好き。 ※とくに明示がなければ、写真は旅行で撮ったものです。

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「自分らしさ」はミックスジュース

自分らしさ。私は長年、この日本語に悩まされてきた。呪いといってさしつかえない。 だいたい、ふわっとしすぎである。なんだ、らしさって。 雑誌なんかで見かけるキャッチコピー「自分らしく生きよう」。 「都会的アーバンリゾート」くらい意味不明である。 そんな、私を悩ませていたこの呪いが、ある日突然とけた。 今回はその話をしたい。 「自分らしさ」って、なんだろう自分らしさ。個性。 生きていくにあたり、「そんなもん、いーらない」ってクールなひとはいない (たぶん)。 自分らし

    • ダークでメロウな彼女、その小さな棘

      折にふれて訪れるブログがある。 更新頻度は極端に低い。一年に数回。一年で二回、なんて年もある。 それでも、年にいちどは必ず更新される。私は生きている、と何かに向かって証明するように。 運営者は年上の女性で、中国のある俳優に恋をしている。 中国人俳優にたいする彼女の愛は、十年以上つづいている。そして彼女は、私が十年前から訪問しているのを知らない。 * * * ブログとの出会いは偶然だった。 十年ほど前、私は香港映画のアート性に魅了されていた。情報を求めて検索魔と化した

      • 【Twitter】感想リプで好きを伝える、たったひとつのポイント

        先日「Twitterのリプライっていろいろ考えちゃうね」というエントリを書きました。 今回は、前回のエントリをふまえて「感想リプはどう送るといいのか?」を考えてみました。 感想リプのハードルが高い理由タイムラインのツイートに送るリプより、「コンテンツ」に送る感想リプってハードルがめっちゃ高いですよね (私だけ?)。 「書き物が趣味」とか抜かしてる私ですが、感想リプはなかなか送れません。 なんでためらっちゃうんだろう。声をかけたら喜んでもらえるはずなのに。と思いながら、

        • 【Twitter】リプライ送るのビビっちゃう問題を考える

          先日、「Twitterで話しかけるのをためらってしまう」というツイートをしました。 この「リプライ送るのビビっちゃう問題」について、あらためて考えてみました。 リプライのハードルどちらかといえば、SNSは苦手でした。 「タイムラインについていけない」 「何をつぶやけばいいのかわからない」 これまでにも、思い立ってTwitterアカウントをつくったはいいものの、1年も経たずにやめるというパターンを何度か経験しました。 今にして思えば、「SNS上で誰かとつながりたい」と

        「自分らしさ」はミックスジュース

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          「過去に幸せだった瞬間」を書いたらめっちゃ幸せな気分にひたれるからおすすめ

          初恋の話を書いた。 気はたしかだ。今ほどたしかな精神状態はない。でもこう言うと、むしろ気がくるったと思われそうで不安になる。 これから、なんでそんなもんを書いたのか釈明したい。 完全な現実逃避がしたいなんでいきなりそんなもんを書いたかというと、面接の結果待ちによる盛大な不安に丸呑みされそうだったからだ。 ・完全無欠な現実逃避がしたかった。 ・幸せな気分にひたりたかった。 ・頭だけでもどっかに行きたかった。 ちなみに頭部という意味ではない。 私は書くのが好きだ。だから

          「過去に幸せだった瞬間」を書いたらめっちゃ幸せな気分にひたれるからおすすめ

          「発信が怖いからやめる」をもうやめよう

          ※このエントリは、ブログの公開に関する個人的な葛藤の記録です。 ブログを公開するのが怖くなったエントリを公開するのが怖くなった。 日の浅い最弱ブログが何を抜かしてやがるという話だけれど、本人は真剣に深刻である。 ブログをはじめた頃は、怖くもなんともなかった。 「自分のために書く」という明確な目的があったから。 だけどそんな文章を公開し続けてることに、だんだん疑問を持ちはじめた。 これ、ぜんぜんおもしくなくない? 自分の文章が恥ずかしい。 誤解させる書き方だったかも。

          「発信が怖いからやめる」をもうやめよう

          初恋

          「おまえのこと、カッコいいって言ってるやつがいるんだけど」 電話越しの声は落ち着いていた。世間話の延長のような、マックシェイクが今100円なんだって、と同じノリで相手はとんでもないことを言い出した。 わたしは受話器を握り直した。 「田野上 (たのうえ)」、わたしはひとり言みたいに彼の名前をつぶやいた。考える時間が必要だった。「ギャグだったらぶっ殺す」 「うそじゃないって」田野上はちょっと笑った。「この前の文化祭、おまえライブ出てたろ」 「出てたけど」とわたしは言った。「あ

          ベンチャーへの転職に失敗した話

          転職に失敗した。 10年以上いちども転職活動をしなかったアラフォーが、紹介を受けたベンチャーの採用面接で不採用となった。 失敗までの経緯を書き残しておきたいと思う。 前提現職:Web制作 (大手、コーダー7年のちディレクター) 面接企業:フィンテック事業 (成長中のベンチャー) 転職理由・キャリアが頭打ち ・会社の将来性が不安 ・飽きた 応募までの経緯・元上司から紹介いただいた企業 ・コロナ前にカジュアル面談済み ・12月に「正式に面接を受けていただきたい」と連絡を

          ベンチャーへの転職に失敗した話

          access「2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR」のライブ配信を夫と観た結果

          2020年12月25日。クリスマス当日、accessによる有料生配信がおこなわれた。 accessのホールツアー「2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR」のライブ映像を、大ちゃん&HIROと一緒に観ようというファン垂涎の企画である。 私は当日、残念ながら参加できなかった。 映像はその後も期間限定で有料配信された。 年が明けて10日経ち、ようやくaccessのライブ映像にありついた。 以下はその一部始終である。 * * * シャンパンは雪解け水みた

          access「2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR」のライブ配信を夫と観た結果

          accessのライブ映像で女子中学生化した夫の巻

          新年早々、Youtubeでaccessのライブ映像を見た夫が女子中学生化した。 夫は「男同士的なもの」にはっきりと嫌悪感を示す、いたいけなアラフォー男子である。 その彼が、突然accessを変なふうに誤解しかかってしまった。 以下はその一部始終である。 * * * しばらく作業部屋にこもっていた夫が、影のようにリビングへやってきた。 「あのさ・・・」 何か顔が能面になっている。このひと、こんなに色が白かったっけ? 「さっき、Youtubeでaccessのライブ

          accessのライブ映像で女子中学生化した夫の巻

          俺、大ちゃんだったみたい

          夫はaccessのデビューシングル以降、すべてのCDを発売初日に買っていた。 しかし彼はaccessファンでも、大ちゃんファンでもない。 「大ちゃんの音を研究していた」過去をもつために、技術的な部分に関してのみ多少詳しいだけの男である。 ところが、25年ぶりに出戻ったaccessファンの私に影響を受けたのか、日常生活にaccessを持ち込むようになった。べつに頼んでもないのに。 何の脈絡もなくいきなり「ヴァージンエモーションッ!」って歌いだしたり、 早朝とつぜん「L

          俺、大ちゃんだったみたい

          2020年のふりかえり、2021年の抱負

          あけましておめでとうございます。 正月気分はすっかり抜けちゃいましたが、去年のふりかえりと、今年の抱負について書いておきたいと思います。 2020年のふりかえり1. accessに出戻った 25年ぶりにaccessに出戻りました。 久しぶりに曲を聴いたり、ライブへ行ったり、Twitterをはじめたり。 accessに出戻って以降はすごく充実した半年間でした。 accessだけでなくTwitterで知り合えた方々のおかげで、コロナ渦で落ち込みがちだった日々を明るく乗

          2020年のふりかえり、2021年の抱負

          研ぎ澄まされる6等星/最果タヒ展

          渋谷パルコで開催されていた「最果タヒ展」へ行った。 詩の展示を見るのははじめてだったし、最果タヒという名前も知らなかった (名前からしてぶっとんでいる)。 渋谷で用事があり、暇つぶしのつもりで足を運んだ。 私は詩について何かを知ってるわけではないし、とくに興味もない。 だけど彼女の言葉がどれくらい研ぎ澄まされたものであるかはわかった。 われわれは この距離を 守るべく生まれた、 夜のために在る 6等星なのです。 研ぎ澄まされた言葉だけの空間に身を浸していると、何か自分

          研ぎ澄まされる6等星/最果タヒ展

          もう一度アルバムを聴けた日

          大失敗しちゃったってエントリを書いた。 めちゃくちゃ落ち込んだし、今も落ち込んでるけど、ひとつだけいいことがあった。 十年以上聴けなくなっていたアルバムを、もう一度聴けたのである。 * * * 話は太古の昔に遡る。 20代前半、私はどちらかといえばロックに傾倒していた。 特定のバンドに集中して聴くというより、国内外問わずいろんなバンドのアルバムを聴いた。 周りも音楽好きばかりだったから、誘ってもらってライブへもけっこう行った。 そのなかで、歌い出し一発でやられた

          もう一度アルバムを聴けた日

          ライブに双眼鏡を連れてって/Vixen アトレックII HR8×32WP

          双眼鏡なんていらねえ。ずっとそう思っていた。 顔を見に来たんじゃねえ、俺は音楽を聴きに来たんだ、と。 そんなロックンローラーだったのに、このたびあっさり双眼鏡を買った。 双眼鏡を手に入れなければならない理由私が双眼鏡を買った理由はひとつしかない。 ツアー初日の公演で、大ちゃんの涙を見逃したと知ったからである。 大ちゃんがどれくらい泣くひとなのか知らない。毎回しくしく泣いちゃう繊細なひとなのかもしれない。 しかし100年のいちどの現象だろうが、毎回お決まりのパターンだろ

          ライブに双眼鏡を連れてって/Vixen アトレックII HR8×32WP

          人生は落胆の連続

          人生は落胆の連続だよ、ダーリン。 ウイスキー片手にそう言っちゃいたいくらいには、今すんんんごく落胆している。 落胆しているし、まだ頭の整理がきちんとできていないから、とっ散らかった内容になった。 でもひとまず今の状況とか、気持ちを残しておきたいと思う。 * * * 私は突然人生の岐路に立った。 10年にいちどのチャンスがめぐってきたのである。 そのチャンスを掴むために、全力で事前準備をした。 そして大事な局面でやらかした。 ビジネスの場で、涙が止まらなくなっちゃ

          人生は落胆の連続