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「窒素循環」巡るめく自然のシステム

おはようございます。今日は窒素とそれにまつわる話を綴りたいと思います。

植物が炭素の次に必要としている栄養素と言えば窒素。

この窒素は地球を循環していて、

①動物(有機物)などが死んで分解されると「硝酸」となり、

その硝酸が窒素と結合し植物が取り込む。

②空気中の窒素はマメ科に寄生する根粒菌が植物が取り込みやすい状態にして提供し、

また植物も光合成で得た炭素(糖)を根粒菌にあげる。


そして植物が食べられたりすると、

取り込んだ様々なアンモニア態窒素やアミノ酸態窒素は、

脱窒素細菌により窒素に分解され空気中に放たれ窒素は自然界を巡るめく循環している。


自然界のシステムは素晴らしいっっっ。


この植物が必要としている窒素は、

「硝酸態窒素」のみ無制限に取り込むことができ、これを取り込んだ植物はどんどん大きくなります。

(アンモニア態窒素など他の窒素は有限で必要量しか取り込めません)

この硝酸態窒素は人体には毒で赤ちゃんが食べるとブルーベビー症候群になり最悪亡くなるケースもあるためEUでは出荷の時に基準値が設定され規制されています。

日本では規制されていませんし逆にたくさん使用することで太らせて出荷することもあります。

ほうれん草を食べた時に感じるエグ味が硝酸態窒素で野菜や果物がおいしく無い原因は硝酸態窒素だと私は理論付けしています。


虫が植物に害を及ぼすのは、

実はこの硝酸態窒素を食べてくれているんです。


私たちは作物に硝酸態窒素をたくさん与え太らせて、

それを邪魔しに来る虫を退治しているんです。


有機栽培のシステムは、
硝酸態窒素を多く取り込み農薬を使わないものですから元々うまくいくシステムではないのです。


窒素は自然界を循環しているのですから、
そのシステムを利用してあげればいい。

そんな窒素の話を多岐に渡り綴っていけたらと思います。

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