【3/8発売!】『わたし×IT=最強説 女子&ジェンダーマイノリティがITで活躍するための手引書』 プロローグ公開。
はじめに
こんにちは!Waffleです。私たちは、より多くの女子&ジェンダーマイノリティがプログラミングの楽しさを実感し、ワクワクしながらIT分野の進路を思い描けるように応援しているNPO法人です。
Waffleという名前から、みなさんはどんなことを想像しましたか?
実はWaffleは、「Women AFFection Logic Empowerment」を略してつけた名前です。
「愛情深く、そして論理的に女性をエンパワーメントしたい。むずかしく捉えられがちなテクノロジーを、お菓子のワッフルのようにポップに」という思いが込められています。
*「IT」ってそもそもなんだろう?
「IT分野」と聞くと、「PCやインターネットに関係することかな?」とイメージする方は多いかと思います。だいたいのイメージはそれでOKです。
「IT」は、Information Technology の略。日本語では「情報技術」や「情報処理技術」と訳されることが多いのですが、もう少し具体的に説明すると、「情報を入手・保存・伝達する技術」となります。
今、ITは私たちの日常のあらゆる場面で使われていることを知っていますか? 普段みなさんが使っているスマートフォンのアプリや電子マネー、ゲームや家電、天気予報、駅の自動改札機などにも活用されています。
ITは、私たちの生活を便利にする技術であり、もはや私たちの生活に「必要不可欠」と言っても大げさではありません。
*なぜ、プログラミングを学ぶ必要があるの?
ITの核となるのは、コンピュータです。コンピュータは大量の情報をスピーディに間違えず処理できる計算機。そんなかしこい機械に、私たち人間が「こう動いて!」と指令を出すことを「プログラミング」と言います。指令は、専用の言語を使って書きます(この作業を「プログラムを書く」「コードを書く」と言います)。
プログラムやコードは、コンピュータがおこなう作業の手順を書いたルールのようなもの。少しでも間違っていると、望んだ結果が得られません。いい仕事をしてもらうためには、コンピュータの得意・不得意を理解した上で、正しく効率的な手順を伝えることが大切です。
プログラミングは、近年、学校教育でも重視されるようになりました。小学校では2020年度からプログラミングの体験が必須となり、中学校では2021年度からプログラミング教育の内容が拡充されました。高校では、2023年度からプログラミングを含む「情報Ⅰ」という教科をすべての生徒が履修することになっています。さらに今後、大学入学共通テストにもプログラミングの問題が出題される予定です。
文部科学省が発表した資料によると、日本の政府がこのように情報教育を進める背景には、IT分野の人材を増やすという目的だけでなく、これからの時代に必要な教養として若い世代にITを学んでもらおうという考えがあるようです。
*プログラミングは楽しい! ITって面白い!
画面上に自分が書いたコードによって、何かが動き出す。コードを一行書き足すごとに、真っ白だったページに文字や画像があらわれ、パッと変化する。もっときわめれば、自分でゲームやアニメーション、アプリケーションを作れるようになる。そんな体験は他になかなかないから、とってもワクワクするはず。
プログラミングができるようになれば、自分の創造力を発揮したり、課題を解決したりするためのツールとして、ITを使えるようになります。あなたの「こんな表現をしたい!」という希望を叶えることも、「これってどうにかならないかな?」という課題を解決することも、IT の力があればできるかもしれないのです。
私たちはそんなITの楽しさや面白さを、年齢も性別も文系理系も関係なく、みなさんに実感してもらいたいと思っています。
*ITをもっとカラフルに
これまで科学や技術、数学の分野には、「男性のほうが得意」「女性には向いていない」という、決めつけられたイメージや社会の雰囲気がつきまとい続けてきました。
IT分野にも女性やジェンダーマイノリティが少ないという現実があります。そう聞いて、「そんな環境でやっていけるかな?」「居心地が悪くないかな?」と不安を感じる方もいるかもしれません。でも、尻込みをしないでほしいなと思うのです。あなたが学びたいと思ったら、学べる場所も手段もあるし、仲間を見つける方法もあるから大丈夫。
*さぁ、私たちと一緒に始めよう!
この本では、「ITってなんだろう?」と思っている方にITのワクワク感を伝えるとともに、「ITに興味がある! でも自信がないな」と思っている方を励まし、勇気が湧いてくるようなアドバイスやストーリーをできるだけ多く届けたいと思っています。
1章は、私たちWaffleがなぜ立ち上がったのかという話から始まり、「どうしてIT分野にはジェンダーギャップがあるんだろう?」「ジェンダーギャップがなくなると、社会はどんなふうに変わるんだろう?」ということをみなさんとともに考えるパートです。
2章は、多様な分野でITが活用されることで、社会がより良い方向へ変化している例をたくさん紹介します。IT×◯◯の力は無限大。みなさんが好きなことや伝えたいことを表現する方法として、ウェブサイトを作る流れも紹介します。
3章では、IT分野で活躍している16人へのインタビューを大公開。アプリコンテストやロボットコンテストに挑戦している中高生や、理工系の学部に進んだ大学生、文系からソフトウェアエンジニアになった人、好きなこととITをかけ合わせた研究に取り組んでいる人、海外に拠点を移してエンジニアをしている人……。あなたにとって素敵なロールモデルが見つかることを願っています。
*知ることは、あなたの選択肢を増やすこと
「自分の好きなことをやりたい!」「ワクワクする道に進みたい!」と思った時、知識があなたの背中を押してくれることもきっとあるはずです。
もしこの本を最後まで読んで、「自分にもできるかも!」「あの人みたいになりたい!」と思ったら、ITやプログラミングの勉強のはじめの一歩を踏み出してみてください。誰もが気軽に始められるのも、ITの良いところです。
この先、自分の好きなことややりたいことを、家族や学校の先生やまわりの人に話す場面があると思います。そんな時も、この本に書いてあることを思い出してみてください。あなたがやりたいことをのびのびとやるために、周囲を説得する場面でも、この本は役立つかもしれません。
みなさんが望んだ道を堂々と進めるように、
Waffleはいつも応援しています!
★プログラミング必修の時代に欠かせない、
女子&ジェンダーマイノリティのための新しい進路応援ガイド★
📘
\ITやプログラミングが気になっている人、必読!!/
「女性は理工系に不向き?」「IT分野は男性ばかり?」という不安を吹き飛ばす、知識とアドバイスが盛りだくさん!
『わたし×IT=最強説 女子&ジェンダーマイノリティがITで活躍するための手引書』
📘国際女性デーに合わせて、3月8日全国発売。
「女子だから」にしばられず、あなたがワクワクする道を進もう!
〈著者=NPO法人Waffle〉
IT分野のジェンダーギャップ解消を目指し、女子&ジェンダーマイノリティの中高生〜大学生に無料でプログラミングを学ぶ場を提供しているNPO法人。中高生女子およびジェンダーマイノリティに向けた無料のウェブサイト作成コース「Waffle Camp」、大学生・大学院生に向けた無料のプログラミング研修「Waffle College」を実施。また、国際的なアプリコンテスト「Technovation Girls」の国内での出場支援、企業との協働による各種イベントを開催している。「第5次男女共同参画基本計画素案」に対するパブリックコメントをはじめとする政策提言も積極的におこなう。2020年、第4回ジャパンSDGsアワード「SDGsパートナーシップ賞」受賞。同年、Forbes JAPAN誌が選ぶ “世界を変える30歳未満30人の日本人” に共同創業者の田中沙弥果と斎藤明日美が選出された。
https://waffle-waffle.org
イラスト=高橋由季
デザイン=ニマユマ
取材&ライティング協力=田口みきこ
定価:本体価格1700円+税 ISBN 978-4-89815-570-7
仕様:A5判/176ページ/並製
★全国の書店、ネット書店にてご予約受付中。
http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=1072