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好きなことを、極めたい。|『魔法のコンパス』

『好きを暮らしの真ん中に』を意識しながら生活し始めて早数年。

ただのサラリーマンをしていた時代と比べると、毎日にあれこれと積み込み過ぎている感は否めない日々。でも、どれも自分がやりたいことだから全然嫌じゃない。疲れもしない。(いや、ちょっとは疲れるけどさ)

自分の向かっている方法は間違っていないと気づかせてくれた『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』は定期的に読み返したくなる一冊。

『魔法のコンパス』を手に取った理由

キングコングの西野さんは私が紹介するまでもなく超有名な方。

知ったキッカケはもちろんお笑いだったけれど、今やクリエイターとしても、絵本作家としても活動されている。こういう「この人の肩書ってなんなんだろう?」みたいな人って、これからどんどん増えていくんだろうな。

そんな方の頭の中を覗いてみたくて、『魔法のコンパス』を手に取りました。

いわゆる「常識」を取っ払って、どんどんチャレンジしていく話は読んでいて面白い。そしてそのたびに、自分にもまだまだ「常識」がこびりついているなと気付かせてくれる一冊

『魔法のコンパス』からの学び・気づき

通知表でいえば「オール3」という状態が最もマズい状況で、他の強化なんて「1」でいいので、その時間を使って、自分の「4」を「5」にする作業をしたほうがいい。学校と違って、競争社会で引き抜かれるのは「5」のみであり、「1~4」まではゼロだ。

西野亮廣著『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』2016年、主婦と生活社

子どもと一緒に暮らしていると「好き」に対する熱量に驚くことがある。その時々によってブームは変わるけれど、2,3週間は一つのことに没頭していることが多い。

最近見かけたのは「ハサミブーム」「色塗りブーム」「アルファベットブーム」こうやって、好きなことをとことんできるって良いよな。

危ないからとか、家が汚れるからを理由に大人が「これをやってみたら?」「こっちのも面白そうだよ」なんて声掛け、というか、じんわりとした軌道修正をしないように気を付けている。

いつからだろうか。なんとなく人から言われた出来ない方に目を向けて、足りない方ばかり気にしてしまうようになるのは。「苦手なものはもうちょっと頑張りなさい」と言われて、得意に没頭していると「オタクっぽい」と言われることによるのかな。

大抵は周りの大人からの言葉によるんだろうけど「バランス良くなんでもできる人」なんて目指す必要ないよね。そんな人、つまらないもの。

自転車が好きすぎて何時間でもサイクリングしたり(これは夫の話)、お砂場遊びが好きすぎて永遠にお料理していたり(これは長男の話)、誰に言われたワケでもノートにあれこれ書き続けていたり(これは私の話)、そうやって「自分の好き」を追求して暮らしていきたいな。

そうやって、「好き」や「強み」が分かっている人は、絶対に強いから。

『魔法のコンパス』から取り入れたこと

ステレオタイプの親父が口にする「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という人生訓は、まったく的が外れていて、好きでもない仕事は、これからさらにロボットが奪っていくんだから、人間に残されたのは”とても仕事とは呼べない好きなこと”しかないんだよね。

西野亮廣著『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』2016年、主婦と生活社

「AIによって誰でも出来るような仕事はなくなる」と言われているのだからこそ、大人だろうと子供だろうと早いうちから「とても仕事とは呼べない好きなこと」を探した方が良いと思う。

そのためには、やっぱり「なんでもバランス良く出来る人」を目指して、苦手を克服しようと悪戦苦闘しているエネルギーや時間は勿体ない。

それよりも、なんだかワクワクするようなモノにどんどん触れていきたい。そんな中で「お、これは楽しいかもしれない」「あ、これは結構好きだな」というポイントをどんどん見つけることの方が、よっぽど楽しい。

【とても仕事とは言えないけれど、私が好きなこと】
・人とおしゃべりすること
・ポツポツと文章を書くこと
・好きなものを人にシェアすること

最近はこの辺りを、もっと極められないかなぁと思いながら、暮らしています。

ジャーナリングワークショップを運営してみたり、音声配信をしてみたり、こうやって好きな本を紹介してみたり。

そういうものを沢山もっていると、暮らしがとっても楽しくなる。そして、良い意味で忙しくなる。これがね、仕事に繋がっていったら、もっと良いよなと、日々勉強中。

『魔法のコンパス』をおすすめしたい方

・何かやってみたいと思いながらも考えられていない人
・もうちょっと生活を楽しみたいと感じている人
・クリエイターの世界に足を踏み入れたい人

「なんとなくもっと楽しい世界があると思うんだけど」って思っている人は、たくさんいると思う。

そう思っているのであれば、まずは「自分の好きなこと」について考える時間をとってみるのはいかがでしょうか

自分に絡みついている「常識」を取り外すお手伝いをしてくれる『魔法のコンパス』を片手に、ちょっと落ち着いて考えてみる。「好き」をいくつか書き出してみる。

そうしたら、いつの間にか楽しい世界に向けて、一歩踏み出せている気がします。


▼『好きを暮らしの真ん中に』をテーマにした、ポッドキャストを始めてしまいました…!ますます、楽しく、忙しくなりそう。


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