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秋の北アルプス③心折れる3秒前…明神〜涸沢

よく眠れたらしく、寝た1秒後にはもう朝だった、みたいな感覚だ。
歯磨きする水、つめた〜🥶

宿で朝ごはんの代わりにお弁当を持たせてくれて、出発!
田舎で作ってもらったお弁当をリュックに入れて山を歩くって、それだけで嬉しくて楽しくてうずうずする。
低血圧で朝はダメなので身体はぼうーっとだるそうに固まってるけど、心の中は楽しい。こういうときに気をつかって体のテンションを無理にあげる必要のない友人と一緒に来れたことがまたありがたい。

靄がかかっている。山の上の方は朝日が当たってきらきら。

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おっことぬし様とか、ししがみ様とか、でいだらぼっちとか…低いテンションの低い声で無駄につぶやきそうになる。ジブリ病。

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宿を出て2時間くらい歩いて横尾大橋に到着。ここの近くのベンチで朝ごはん。

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暗くなる前に北穂高山頂まで登る予定なので、あまりのんびりしてはいられない。
山小屋もあるので、水の補給もトイレも済ませて出発。

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川の水がきれいだなあ。

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道は広がったり狭まったり。
整備されているから歩きやすい。

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この巨大な岩?が屏風岩といわれるらしい。
高さ600mだかで、ロッククライミングする人に人気とか。
あそこを登る!?すごいなあ。
私はやりたくないなー。

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さっきの横尾大橋から1時間くらいで本谷橋に到着。この橋、すっごい揺れるー!

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渡ったところに転がっている岩に座って休憩してる人がたくさんいる。我々もここで休憩。水分補給。なんせこの先が相当きついらしい。
とは言っても大丈夫でしょ、なんとかなりそう、楽しいな、と思っていました。

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が、まーじできつい。
ずっと急な登り坂。登っても登ってもまだ登り。ひたすら登り。まだ登り。

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ここはちょっと慎重に。

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この先もとにかく登りがきつくて上ばっかり撮ってた。

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このあたりから、なんで私はこんな苦しい思いをして山登りなんかしにきたんだろう?なんのために?わたしゃバカだよ、もうやめて帰りたい…みたいな、よくありそうな弱音を心で吐き始めた。
きつい。本当にきつい。

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下ってくる人たちとすれ違うと、挨拶しながら「(涸沢まで)あともう少しですよー、がんばって」と声をかけてもらえたりする。
あと少し?嬉しい!と思うのだが、あと少しって言ったのにまだまだじゃん、ぶぅー…みたいな気持ちにもなる。余裕なし。
時々止まって水分補給しながら歩いていて、水を飲むペースを考えずに飲んじゃってたアホな私はこのあたりで水がなくなった。
普段あまり汗をかかない方だと思っていたけれど、すっごい汗をかいていてびっくり。立ち止まってリュックを下ろすとひんやりして気持ちいい。
よし、あともうひと踏ん張り。のはずだ。
しばらく茂みの中みたいなところが続き、そこを抜けると…

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見えた、涸沢ヒュッテ(と呼ばれる山小屋)!
下の写真の左下に小さく見えるカラフルな点々は、全部テント。この辺(涸沢カール)は紅葉のピークのとき、テントの数もすごいことになるらしい。私たちが来た時期は紅葉ピークを少し過ぎていた。

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上の写真に見えてる山小屋ではなくて、隣接する小さな涸沢小屋で休憩。
喉がからっからだったので、自販機でポカリのペットボトルを購入。ポカリなんて飲むの何年ぶりだろう?と思いながらごくごく…
う、うめーーー!!!🤩🤩🤩
こんなおいしいポカリを飲んだのは人生で初めてだ!びっくりした。それまで特においしいなんて思ったことなかった。
やっぱり汗をかいた体に浸透する飲み物なんだね!そして身体が欲しがってるものズバリのものを取り入れるとこんなに身体が喜ぶものなんだね!一気に全部飲んじゃった。
もう、めちゃめちゃ元気!!
にしても、天気良すぎで顔ひりひり。焼けたー!

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小屋の中で、ソフトクリーム食べた。
水もボトルにたっぷり補給。
この先は岩場を登ることになるので、ヘルメット着用が義務づけられる。私はレンタル。友人は自分の持っててさすが。
荷物も最小限にするために、山頂で一泊するときに必須なものだけをリュックに残し、あとは持参したゴミ袋に詰めて、この小屋に預かってもらう。
友人の話だと、こういう登山をする人は紙1枚の重さであってもできる限り減らそうとするらしい。そのくらい身軽である必要があるとか。
とか言いながら、友人は前日までワインのボトルを持っていくかやめるかでずっと悩んでいた。笑

よし、準備できた、北穂高に向けて出発!
④に続く。



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