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P50の木製パネルにジェッソを塗りました。白だけの世界の楽しさを知りました。思いっきり描いたらいいのかも。

こちらの続きです。

P50の木製パネルを開梱し、いよいよジェッソの儀です。

車もギリギリでしたが、自宅でもギリギリで、やはりF50ではなくP50にしてよかったと思いました。

ちなみに、50号まではシナベニヤですが、60号からはラワンになるらしく、そういった意味でも私が入手できるのは50号まででした。特注ならシナもOKかもですが・・・。個展の締切も迫っていますし、とにかく昨日欲しかったのです。

ジェッソはホルベインのL(粗粒子タイプ)を使用しました。

木目は、やはり、迷いました。比較的気に入っている方は残し、白く塗ってもいいと思えた方に塗ることにしました。

思い切って、パッケージからジェッソを直接パネルの上に垂らしました。面白い形ができました。このまま固めたいと思いましたが、今は撮影用の白壁をつくるときです。心を鬼にして、均すことにしました。

利き手に手袋をはめて、どんどん延ばしていきました。色んなテクスチャが現われては消えて行きました。とても楽しくて、今後、白だけの作品をシリーズ化したいと思ったほどです。抽象画ですが、白壁という具象の作品でもあります。今までジェッソを塗った時、こんな気持ちになることはありませんでした。ある程度の大きさに描くと、迫力が違うと思いました。

白、ということの他に、大きさについても私は自由になった気がしました。

今まで色んな制約があり(あるはそれらは自分自身の思い込みも多分にありましたが)大きな絵は描いてきませんでした。最大の作品はM30でした。M30でも、自分自身にとっては大きいくらいでしたが、世の中に存在する他の絵と比べたら小さな絵でした。

昨年の個展でM15に挑戦した時も、私にとってはかなり大きな絵でした。

これ以上の絵は描けないと思っていました。
しかし、その後、M30を描く機会をいただきました。

これが限度だと思いました。
けれども今、P50も描けるんじゃないかと思っている自分がいます。
(F40のフクロウさんをお迎えした時に、チラッとF40も大丈夫なんじゃ?と思ったりはしていました。)

大きな絵はお買い上げいただき辛いから描いちゃダメと思っていました。しかし、今回の経験を通し、お買い上げのことは気にせず、もっと自由に色々描いたらいいのかもしれないと思えました。白だけの作品も、売れるか売れないかなんて気にしないで描いたらいいのかもしれません。

こんなに大きな面積(1167mm×803mm)の絵を描くのはとても時間がかかると思っていました。けれども、描き方によっては1日もかからずにできるということも知りました。(私の場合、作品としては実際無理でしょうけれど、例えば白く塗るだけなら可能で、私にとって今日P50を白くできたのは画期的なことでした。もう少し重ねたいのですが、ジェッソの臭気がきついので、少しずつ進めます。痺れる感じもあるので・・・。)

今回は、寝かせて垂らしましたが、立てかければ制作しやすいことにも気づきました。もう場所が無いと思っていましたが、壁面は他の色々と共存可能でした。描き方は限られるかもしれませんが、楽しそうです。

車で行ける場所なら、P50の絵をど~んと展示させていただくこともできるのだとわかりました。
(この大きさのはこぶねは、つくる気になれないので、自分で運べる範囲という感じになるのは仕方がありません。あと、はこぶねに入れることによりひとまわり大きくなるので、そうすると車に入らなくなります。簡易包装で行けるところがいいです。)

来年以降、どこかで展示を・・・? 制作にとても時間がかかりそうですが、なんだか楽しそうと思いました。

実は、少し前までは、10号でも撮影が大変だから今後は小さなのだけつくっていこうと思っていたのですが、真逆の気持ちが芽生えました。

もう、自宅で撮影とかしないで、とにかく展示して、展示してあるところを撮影するという手もあると思いました。どのみち、P50の全体を撮影しようとしたら自宅では見切れますし・・・。見切れないように背景を用意すれば可能かもしれませんが、それはとても大変です。そもそも、P50のパネルが10号のエンパネの見切れ対策だったわけで・・・。あと、撮影のための距離も確保できないかもしれません。この場合、見切れは発生しないでしょうけれど、逆に切れてしまいます。

とにもかくにも、なんだか楽しいことになってきました。

ひとまずは、10/14~11/12の個展の作品の撮影に背景として使用します。

この白壁計画は、当初、アキーラでしようと思っていましたが、今となってはもう時間がありませんし、ひとまずアクリル系で進めます。アクリルなら何でも上から塗れますし・・・(アキーラの上にはアクリルを重ねられません)。

ありがとうございます。それでは、また。


そして、2枚目も・・・


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