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巨大アメーバの惑星/行きはよいよい火星は怖い

※物語の結末に触れています。

 火星探索ロケットから生還したライアン博士(ノーラ・ヘイドン)が、現地で起こったことを語る形で全貌が明らかになっていく。赤い惑星は、大型の食人植物や、コウモリ蜘蛛、巨大なアメーバ等の魑魅魍魎が闊歩する地獄だった。
 乗組員が地球へ帰還した後、宇宙船の装置に火星の知的生命体から地球人に向けてのメッセージが録音されていたことがわかった。それは「火星は地球を有史より監視しており、地球人は文明が発達したが、人間同士で戦争をしている。争いを火星に持ち込むな、許可なく火星に来るな。」という警告であった。半世紀も前につくられたSF映画の教訓が今なお生かされていないことに悲劇を感じる。

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