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演劇『オイディプス王』石丸さち子演出、パルテノン多摩

三浦涼介、大空ゆうひ、新木宏典、今井朋彦、浅野雅博ほか出演。

ギリシャ神話のオイディプスは、スフィンクスの謎を解いて退治し、テーバイの王として迎え入れられるが、アポロンの信託をきっかけにその栄光から転落する。この物語はギリシャ悲劇として描かれ、2500年前から演じられている。

ギリシャ悲劇なので、話は急激に展開する。場所もオイディプスの住んでいる建物の前という1カ所。

上演時間は2時間なのでそんなに長くはないが、所々うとうとした。

舞台セットは、オイディプスが住んでいる建物が石造の階段のように表現され、下に台のようなものが敷いているというシンプルなもの。

「真実」を知りたくなるというさがが災いする悲劇。オイディプスは謎解きも好きだし、気になってしまうのかな。知恵も勇気もある王が知らずに行ってしまっていた禁忌により破滅する姿が強調される。

主役の俳優は頑張っていて、せりふの言葉も明瞭に聞き取れたが、少し平板な印象か。「真実」発覚の前後であまりに豹変する演技でもよくないとは思うが、もう少し変化を出した方がよかったのかな。あの華奢な身体でよく体力がもつなあと心配になってしまう。(アフタートークでは体力がもたないときもあったと語っていたが)

コロスは同じせりふを複数人で同時に言うわけだが、ぴったりと合っていてすごかった。全体的に、どの俳優も明瞭に言葉を発音していて聞きやすかった。

アフタートークは結構事前に内容を決めていたのかな?エンタメ感があった。

観客の半分以上が三浦涼介さんのファンだった?三浦さんがアフタートークに登場する回だったせいもあるのかもしれない。(スタンディングオベーションしていた人たちは三浦さんのファンなのかなという勝手な推測)

チケット9500円は高い。その分舞台セットなどが豪華なのかと推測していたがそんなことはなかったし、やはり出演者へのギャラが高いためなのだろうか?


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