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『僕の狂ったフェミ彼女』ミン・ジヒョン著:属性のために選択が限られる世界は変わるのか?

学生時代の恋人に遠距離となって振られたことが忘れられない、結婚願望の強い30歳の男性。4年後に偶然再会した彼女は、フェミニストになっていた。交際を決めた2人だったが、互いに愛情はあるものの、考え方や振る舞いがことごとく対立し――。

韓国の小説。男性の主人公の一人称で語られる。加藤慧訳。ラストがご都合主義でないのがよかった。

フェミニズムが何なのか、私はわかってはいないと思うが、望むのは、対等な存在同士として関わりたいということだけ。男とか女とかではなくて。ほかの差別も同じなのかも。

恋愛の場では、これまでの社会の慣習から「対等」がさらに難しくなるのだろうか。東アジアはまだまだそうだろうけど、そうでない形を模索している人たちがきっと世界中にいるはず。

女性やそのほかの属性であるとされることで、行動が制限されたり、日常で演じたり、我慢したり、といったことがなくなる社会にしたいなあ。


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