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「HANAGATA」歌舞伎町劇場:日本舞踊を邦楽の生演奏で気軽に鑑賞

東京・新宿歌舞伎町にある、大衆演劇も上演する小規模のきれいな劇場で、日本舞踊を邦楽の生演奏で鑑賞できる。

毎週木曜に16、18、20時の3回公演。各回約1時間。チケット4000円。

日本舞踊の生の舞台を見たのはたぶん初めてだったが、楽しめた。

演奏は、能と同じ楽器もあったと思うが、もっとにぎやかな感じの演奏。歌も入る。

舞踊は2演目。演奏のみが2演目。花道でも踊る。

お囃子
長唄
舞踊 越後獅子
舞踊 鷺娘

「越後獅子」は、コミカルな感じの踊り。後半は高い下駄を履いて再登場し、布を振り回したりと大技(?)が入る。客席と舞台が近く、踊り手の顔の汗もはっきりと見えた。

「鷺娘」は題名を聞いたことがあった。配布されたちらしによると、1762年初演で、バレエ「瀕死の白鳥」の動きに影響を受けたと言われているらしい。繊細な動き、目線など、わずかな顔の動きや身体の振り返る動きによって細やかな感情を表現する。何も知らずに見ても物語を感じる。傘の使い方もうまい。後ろ姿で語る。素晴らしい。

日本の伝統芸能は、日本で生まれ育ってもほとんどの人は見る機会がないのではないか。欧米文化の方になじみがあって、日本の伝統芸能が「異質」に思えてしまうが、それもまた面白い。

舞台背景のスクリーンに映像が映し出される演出があるが、歌詞の日本語と英語訳を出してほしかった。日本舞踊は、歌詞の言葉を踊るもの、と聞いたことがあるので、歌詞をきちんと理解したい。

今年10月に始まった試みだそうで、まだあまり知られていないのか、集客は苦戦していそう。外国からの観光客にも受けそうだ。やや割高に感じられるが、新宿駅の近くで便利な立地だし。

公演後は出演者との撮影タイムがあった。

撮影:筆者
撮影:筆者


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