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コロナ禍の英国ボーディング留学

*追記あり

久しぶりの更新となってしまいました。年明けに上の進路が決まり、その後コロナの経過を見ながらVISAを申請。コロナの影響で審査に時間がかかるかもしれないとの情報もありますが、申請して10日ほどした7月中旬にVISAがおり、正式に留学を決めました。そして、9月に入り、上は留学生活をスタートさせています。今回は2回目の留学ということで、本人は特に臆することなくさっさと入寮していまい、なんだか淋しい親の気持ちを味わっています。(私はこのコロナ禍での留学ということで、しばらくイギリスに滞在して我が子の身の回りのことなど整えています。)授業は初日から本格的に始まり、GCSE1年目がスタートしました。スポーツの方も心配していたレベル感に大きなギャップもなさそうで、順調なスタートが切れそうです。

コロナ禍に子どもを一人で海外に行かせる是非はあると思いますが、今回は私なりに思うコロナ禍のイギリス留学についてまとめたいと思います。

単身留学への不安

通常時の留学でさえ不安はつきものです。英語は大丈夫だろうか?授業にはついていけるだろうか?友達はできるだろうか?差別はないだろうか?病気になったら…?など、考え始めると心配や不安は尽きません。コロナ禍の今は更に、日本との行き来のストレスやスクールホリデーの過ごし方にも不安はありますし、隔離やまさにコロナを患ってしまったらどうなるんだろうか?という心配もありますね。

隔離に関していうと、8月29日現在、ボーディングスクールの留学生(17歳まで)は、イギリス入国後の隔離は免除となっています。具体的には、日本から観光ビザでイギリスに入国する場合、2回のPCR(Day 2&Day 8)と隔離10日が義務付けられていますが、留学生の場合はDay 2のテストのみで入国OKです。つまり、このまま行けば次のクリスマス休暇明けには一人で渡英し、ガーディアンが空港でピックアップ、そのまま学校に送り届けてもらうことが可能になります。これで日本とイギリスの行き来に関しては肩の荷がおりました。隔離が義務付けられたままだとガーディアンも引き受けにくいと思っていたからです。

そしてコロナになってしまったら…が難しいですね。特にイギリスのNHS(国民保険)では、通常の診察だけでなく緊急を要する症状でも日本のように病院に行ったその日に診察を受けられるというわけではないそうで、アポイントを入れてから診察までに1週間ほどかかるのがスタンダードだそうです。日本では信じられないですね。診察を早く受けるためにはプライベート保険に入る必要があります。このように医療体制がやや複雑のようなので、医療と保険についてはもう少し勉強しなければと思っています。今、学校ともやりとりしている最中ですが、学校内での怪我や病気などは学校が登録しているドクターが直接対応してくれるようです。対応のスピード感などは確認中ですが、私のような英語に自信がない保護者が対応するよりも心強いかもしません。医療に関しては詳しいことがわかりましたら改めてnoteにしたいと思います。

ボーディング生活でリスクを抑える!?

留学することで親元から離れ、なにかあっても日本からではどうすることもできないという不安、イギリス国民ではないため有事の際には優先度が下がってしまうというリスクもあると思います。一方でこういう考え方もできます。ボーディング生活では、学校の敷地内に住むので基本的に外へ移動する機会が激減します。東京に住んでいた頃は、学校、トレーニング、習い事と全てに公共の交通機関での移動が伴いました。親元を離れるリスクを負う代わりに、ボーディング生活である程度の行動が抑えられるということは、感染リスクを抑えることに繋がるかもしれません。*ここから追記→校内での感染について安心材料となる話です。イギリスの学校(主に私立校の情報として)では、学校内で一斉にPCRを複数回行うところが多いそうです。その話を聞いた当日、まさに上の学校でもPCR検査が行われました。本人の話によると毎週行われるとのこと。学校内ではマスク着用はMustではなく任意ですが、校内感染の把握に関しては徹底されていることを知り、少し安心しました。

留学に最も必要なこと

通常時であっても留学には様々なリスクが伴います。二言語を習得しようとしどちらの言語も中途半端になるセミリンガルのリスク、慣れない英語での授業にアカデミックのレベルが上がらない、海外での生活が合わない、楽しく学校生活を送れない等のリスク、上記に書いたようなコロナ禍では健康のリスクが高まるなど、何度も書きますがキリがありません。このような状況で留学するわけですから、相当な覚悟が必要です。親はどんなに遠くてもなにかあった時には飛んでいく覚悟、日本にいながらでも家族でできること最大限のサポートをする覚悟、どうしても物理的にできないことだけを学校やガーディアンに頼るという気持ちでいることが大事だと思います。そういう気持ちでいることが子どもに伝われば、少しでも安心して留学生活を送ることに繋がると思うからです。

高い学費を払っているのだから学校はなんでもしてくれて当たり前ではありません。ましてやなんでもできるようになって当たり前、成功して当たり前もありません。エージェントや学校に任せきりで気がついたらどんでもないことになっていた…という話は本当にある怖い話です。

そして私たち家族の経験から、留学する本人に目標があるかどうかということがとても大事なことであると考えています。なにか困難に遭遇した時に目標がある子は強い!そう思います。逆に、強い意志もなく、親に勧められて、周りに流されてなんとなく留学してしまった場合、窮地に立たされた時に強くいられるでしょうか?留学をよりベストな経験とするためには、親も子もどちらにも強い意志、覚悟が必要不可欠なのです。

そして留学するお子さんが若ければ若いほど、遠くにいても親がどこまで関われるかということがとても大切になると思います。精神的に厳しい時、遠くても家族の心配する気持ちやサポートに触れられるかどうかで子どもの気の持ちようも変わってきます。コロナ禍で不安が高まる中では、いつも以上にいつでも見ていること、サポートしていることを子どもに伝えることを心がけたいと思っています。

現在のイギリス

私自身があまり夜に出歩いていないこともあり、飲食店などの営業時間などはなんともお伝えできないのですが、昼間の飲食店はそれなりに賑わっています。人気店では狭い店舗いっぱいにお客さんを入れているところもあります。ファーストフード店では長蛇の列もザラです。通常との違いを感じた点は、精算はカードオンリーのお店が増えていること。コロナ禍だからかどうかはわかりませんが…。日本でもお馴染みのPaulでは、ロンドン中心地はどこの店舗も現金での精算ができません。

バスや地下鉄など公共の交通機関では、マスク着用はMustと表示があります。が、マスクをしているのは6〜7割ぐらいの実感です。BBCの報道によると、1回目のワクチン接種率は先月の時点で80%を超えていました。2回目の接種も9月5日の報道で79.9%でした。ワクチン接種が進んでいる安心感がある人が多いのかもしれません。私のイギリス入国後の隔離もとても緩いものでした。イギリスは、国としてコロナとの共存に向かっていますので、日本人の感覚とはまた少し違うかもしれません。基礎疾患のあるお子さんやナーバスなお子さんの場合は慎重になったほうがいいのかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました♡


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