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断崖の錯覚


夜明けのまちには、人ひとり通らなかった。
私たちは、未来のさまざまな幸福を語り合って、
胸をおどらせた。

『断崖の錯覚』太宰治

「大人になったら、何になりたかったですか?」
「大人になったら、どうなりたかったですか?」

小学生の頃に夢を見ていた将来の夢。
叶えることはできなかったけど、特に後悔はない。

なんとなくかっこいいなと思っていたくらいで
正直なところ本気じゃなかったのかなと思う。

大学生になってからできた新しい夢。
それは叶えることができたけど
本当はゴールじゃなくてスタートであるべきなのに
私はそれに満足をしてしまったのかもしれない。

実は、どれも「どんな仕事をするか」という
手段ばかりを夢にしていたから、その仕事をしたら
夢が叶ったということになっている。

18歳の夏、免許を取り立ての友人の車に乗って
海を目指していた車の中で語っていた夢は
「いくつになってもバカなことしようね」だった。

22歳の夏、どちらの仕事をするのか悩んだとき
友人に語っていた夢は
「絶対に1番になってみせる」だった。

27歳を迎える今、どんな未来を望むんだろう。

・もっとたくさんの世界を見てみたい
・これだけは負けないという特技を身につけたい
・自分の選択肢に自信を持ちたい

10年前、こんな大人になんかなりたくないと
思い描いていた人間になっている事が不甲斐ない。

「未来のさまざまな幸福」について
誰かと語る時間を作ろうと思う。
こんなふうになりたい。こんなことをしてみたい。
いくつになっても、未来にワクワクできるように
考えたなら後は行動するだけ。

気づいたのが今日なら
行動を変えるのも今日からできる。

2021年、誰にも負けない特技を手に入れる!


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