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フォスフォレッスセンス
私は、この社会と、全く切りはなされた別の世界で生きている数時間を持っている。それは、私の眠っている間の数時間である。私はこの地球の、どこにも絶対に無い美しい風景を、たしかにこの眼で見て、しかもなお忘れずに記憶している。
『フォスフォレッスセンス』太宰治
今日は「惰眠を貪る」と決めて眠る日が好きだし
人間の三大欲求のうち「睡眠欲」があるわけだから
眠ることが好きでもなんの問題もない。
最近、リモートワークが増えたおかげで
まるで働く時間が有限になったかのように
パソコンに向き合っているので大好きな「睡眠」が
どんどん削られている。
そんなわけで、note投稿をしようと思っても
スマートフォンを触ると夢の中にいるなんてことは
もう起こりすぎてしまっているわけで
深夜にふと「睡眠」について考えてみた。
「眠り」を「別世界で生きている数時間」と
喩えているのがとにかく好き。
睡眠は時間が止まるわけではなく
世界は動いているのに、現実に自分の意識はない。
だけど「夢」をみると「別世界」が広がっていて
自分だけが認識をしている「頭の中」だけが
リアルな世界に変わってしまう。
そんなことを書いている太宰のセンスが好き。
簡単に言ってしまえば
眠いから寝て、良い夢みよう。くらいなことを
たまには何も考えず、「社会」から離れて
わたしだけの「別世界」で時間を過ごしたい。
なんて少しオシャレに言えてしまうわけだから
すごいなと思った深夜3時でした。
早く「別世界」の時間で
「どこにも絶対無い美しい風景を」みようと思う。
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