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火の鳥


よろこびも、信仰も、感謝も、苦悩も、狂乱も、
憎悪も、愛撫も、みんな刹那だ。その場限りだ。

『火の鳥』太宰治


土曜日は、心が温かくなるようなことがあって
日曜日は、人の背中を押して感謝されて
月曜日は、怠惰を極めた自分への憎悪が膨れて
火曜日は、終わらない仕事に苦悩して
水曜日は、懐かしい思い出をみてよろこんだ。

でも、どれもこれもが「刹那」「その場限り」
感情とか、思いなんてものは一瞬なのに
人は生きる上で感情に左右されるんだろう。

「その場限り」のものに一喜一憂するなんて
もったいないはずなのに、それでも喜怒哀楽って
悪いものだけじゃないと思ってしまう。

怒るときって、期待を裏切られて哀しいときで
哀しいときって、励ましてもらったりすると
嬉しくなったり楽しいなって思える
喜びを感じられたりする。

いろんなことが相互作用してるからこそ
人は学ぶことができるし、人生が楽しいって
思えるのかもしれない。


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