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二十世紀旗手


私の欲していたもの、全世界ではなかった。
百年の名声でもなかった。
タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、
チサの葉いちまいのなぐさめが欲しくて、
一生を棒に振った。

『二十世紀旗手』太宰治

自分の人生の最期なにを思うのだろう。
そんなことを考えさせてくれる言葉。

恋をして、結婚して、子供を育てたり
友達と遊んで過ごしたり、好きな仕事したり。

時間の使い方は生まれた人間の数で
誰一人として同じ時間の過ごし方はできない。

1秒、1分、1時間、1日、1年。
そして、一生。って考えた時に
「なにに時間をかけた」と言える人生にしたいか。

10代の頃は、友達と家族に。
20代の前半は、恋愛に。
20代の後半は、仕事に。

20代があと3年半くらいあると考えた時に
なにをしたら、30代はこれに時間を使うと
自分で道を示すことができるのだろう。

「私が欲していたもの」がなんなのか。
これを知ってる人と知らない人では行動が変わるし
知っていて追求し続けて叶う「夢」も有れば
知っていて追求しても手に入らなかった「もの」も
きっとあるんだろうなと思う。

生きるために必要なことは、太宰の小説が
たくさん教えてくれてる気がする。

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